タテに構えてヨコに撮れる!キヤノンが発表したVlogカメラの新定番「PowerShot V10」を体験レビュー
2023.05.16連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
キヤノンが新コンセプトのVlogカメラ「PowerShot V10」を発表した。予想実勢価格約6万円で6月下旬発売予定。同社は製品開発にあたって、VloggerのWebサイトのリサーチから始め、Vlogを撮影している人たちへのインタビューまで行い、現在、撮影に使っているスマホとデジカメの不満点を洗い出し、それを解消するためにV10を製品化したという。
スマホVloggerの不満点は、1位から順に、スマホのバッテリーを消費したくない。スマホの容量を圧迫したくない。画質がよくない。明るさ/色合いの調整がよくない。ピントがすぐに合わない。カメラVloggerの不満点は、三脚など必要な荷物が多い。音質がよくない。スマホとの連携/接続が悪い。明るさ/色合いの調整がよくない。撮影している感が出ること(カメラが目立つという意味)。
これらの不満に対してV10は、スマホのようなタテ位置に構えて16:9のアスペクト比の画面で撮影できる。液晶モニターはチルト式、スタンドを内蔵してレンズを上向きだけでなく下向きにもできる。UIは片手に持って親指で操作できる。約211gの小型軽量のボディに1.0型センサーを搭載、19mm相当の超広角レンズで自撮り、置き撮りで広い範囲をカバー。音質にこだわった大口径ステレオマイクを搭載。さらにキヤノン初の美肌動画モード、14種類の動画カラーフィルター、スマホ専用アプリ「Camera Contact」との連携でライブ配信にも対応した。
スマホのようなタテ型スタイル、カメラ正面には録画ボタンのみのシンプルなデザイン
動画で重要性が認識されたマイクは大口径でノイズキャンセリング機能搭載
カラーはシルバーと画像のブラックの2色展開。どちらも目立ち過ぎない配色だ
親指でも押しやすい物理ボタン、タッチパネルには大型アイコンを表示
カラーフィルター「StoryBlue」を使用。※画像はV10試作機の動画モードで撮影して切り出した静止画をリサイズ
フィルターOFFではこのような色合いになる。※画像はV10試作機の動画モードで撮影して切り出した静止画をリサイズ
美肌モードOFFで撮影した動画。※V10試作機を使用して撮影
美肌モードON(+3)の動画。※V10試作機を使用して撮影
カメラに搭載されたスタンドは±30度の範囲で角度が変えられる
クッキング動画に不可欠な俯瞰もレンズ下振りの角度で対応できる