タテに構えてヨコに撮れる！キヤノンが発表したVlogカメラの新定番「PowerShot V10」を体験レビュー

Vlogに特化、割り切った設計のV10

キヤノンから登場したVlogカメラは、SONY「VLOGCAM ZV-1」と比較するとかなり斬新なデザインだ。ZV-1はVlogに特化したコンデジだが、V10はVlogに特化した「GoPro」のような新発想カメラにみえる。レンズは超広角単焦点とデジタルズームの組み合わせ。タッチパネル中心のインターフェイス。4Kで約55分、フルHDで約80分の撮影可能時間、小型軽量化のためバッテリーは非交換式で、USB Type－Cでの給電と充電に対応。美肌モードは＋5では細部がつぶれてのっぺりとした感じになるが、＋3でお肌ツヤツヤな感じになった。ただし、手ブレ補正との併用はできない。

スマホからのステップアップに、または初めてのVlog＆ライブ配信カメラ、そして、本格的機材を持っているエキスパートのサブカメラとしても活躍しそうだ。PowerShot Vシリーズということなので、さらに高性能な上級モデルが出てくるかもしれない。これは久々に発売が楽しみなシリーズである。

静止画モードを使って撮影、最短5cmまで寄れる。※V10試作機で撮影した画像をリサイズ

静止画撮影時は18mm相当なので一歩ひけばこんなに広い範囲が撮れる。※V10試作機で撮影した画像をリサイズ

写真・文／ゴン川野