スリーシーズンジャケットが便利なんです!
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが今回の記事の本題です。
これまで10年ほどバイクに乗ってきた筆者が感じているのが、春~初夏、秋~初冬といった季節の変わり目の体温調節の難しさ。先ほどご紹介したメッシュジャケットとウィンタージャケットでは、寒すぎたり暑すぎたり、快適に過ごせないという問題があるのです。
そこで最近気に入って使っているのが、スリーシーズンジャケットと言われる幅広い季節に対応できるウェアです。
愛用しているのは、ラフアンドロードの『ラフパーカー RR7245(税込25,850円)』。カジュアルなデザインが特徴のパーカータイプのジャケットです。
ラフパーカーの生地は風を通しにくくも、冬用ジャケットほどの厚さはありません。通常使用時の適温は大体20度前後です。
初めて着たときに驚いたのは、ベンチレーション(風通しを良くするための通気口)の数と種類です。
まずは、脇、横腹、背中のベンチレーション。
開閉の切り替えは、ファスナーを開けるか閉めるかという非常にシンプルなもの。「暑いな」と思ったらすぐに対応できるのが特徴です。もちろんベンチレーションの中にはメッシュが付いているため、風と一緒に異物が入る心配はありません。
それでもまだ暑かった場合は、『フロントVベント』という独特で超強力なベンチレーションが効果的です。
使い方は簡単。まずはフロントのメインファスナーをすべて開け、右内側に折り込まれたメッシュパーツを取り出します。
メインファスナーとメッシュパーツのファスナーを合体させて閉めれば、前面に1本の大きなベンチレーションが姿を現しました!
どんなベンチレーションよりも強力にたくさんの風を取り込めるため、まるで夏用のメッシュジャケットのような涼しさが実現されるのです。
ちなみに、逆に寒い場合はベンチレーションをすべて閉め、ダウンジャケットなどをミドルウェアに着ることで簡単に対応ができます。別売りの防風インナーを取り付ければ防風性能は更に強力になり、1つのウェアで長期間を快適に過ごすことができますよ!
今回のテストライディングでは、気温25度ほどの街中から13度ほどの標高1400mの山の上まで幅広く走ってみました。ベンチレーションとインナーウェアを切り替えることで快適さが続き、体力を温存して走ることができましたよ!