イギリスのワーキングホリデー
イギリスのワーキングホリデーは人気が高く、抽選制です。イギリスのビザを取得するための申請方法を紹介します。
ビザの条件・申請方法
イギリスのワーキングホリデービザは就労のためのビザで、年2回行われる抽選への申し込み(e-mal)が必要です。件名にはパスポートと同じ表記の申請者氏名、生年月日(日/月/年)、パスポート番号を英語のみで明記し、本文に以下を記載しましょう。
- Name(氏名)
- Date of Birth(生年月日)
- Passport Number(パスポート番号)
- Mobile Phone Number(携帯電話番号)
入国許可申請ができるのは、抽選に当たった人のみです。当選者は決められた日までにオンライン申請と、クレジットカードによるオンライン申請料金259ポンド(約4万4,278円※)の支払いを終えなければなりません。全て完了すれば、ビザ発給のための手続きを行えるようになります。
ビザの発給後は、就労・就学の制限なく2年間のイギリス滞在が可能です。
※1ポンド=170.96円で換算
Youth Mobility Scheme visa: Overview – GOV.UK
イギリスのワーキングホリデーの魅力
イギリスの魅力は、本場のキングズイングリッシュを学べること・ヨーロッパ各地へ足を運びやすいことなどです。観光スポットや博物館・美術館も豊富なため、充実したワーキングホリデーを過ごせます。
仕事を探しやすいのは首都ロンドンですが、ケンブリッジやリバプール、ブライトンなども人気があります。休日は車を使って、スコットランドや北アイルランドなどに足を運ぶのもよいかもしれません。
2023年4月時点のイギリスの最低賃金は、10.42ポンド(約1,781円※)です。都心部は生活費もかかるため、不安なく過ごすには十分な資金の準備が必要といえます。
※1ポンド=170.96円の場合
参考:最低賃金の改定
カナダのワーキングホリデー
アメリカに行きやすいカナダも、ワーキングホリデーの目的地として人気です。カナダのワーキングホリデーについて、詳しく紹介します。
ビザの条件・申請方法
カナダのワーキングホリデービザも、抽選制です。定員は6,500名で、申請への招待状 (ITA)を受け取った人のみが、ビザの発給を申請できます。
抽選に当選した場合は10日以内に招待を受け入れ、20日以内にカナダ政府のWebサイトからオンライン申請を行いましょう。申請が完了すると、提出が必要な書類のリストが提示されます。指示通りに書類を準備してアップロードすれば、申請は完了です。
このほかに、ワーキングホリデーによるビザの発給には、申請料金とオープンワークパーミット保有者手数料も必要です。また生体認証を提供する必要がある場合は、生体認証料金も求められます。
カナダに入国する前には2,500カナダドル(25万3,075円※)以上の残高証明の提出と、医療保険への加入が義務付けられているため、忘れないようにしましょう。
※1カナダドル=101.23円で換算
International Experience Canada: How to apply – Canada.ca
カナダのワーキングホリデーの魅力
カナダは国土も広く、雄大な自然を楽しめるのが魅力です。トロントやバンクーバーといった都会がある一方、北極圏からほど近いイエローナイフではオーロラを楽しめます。
またカナダにはアジア系の移民も多く、外国人が暮らしやすい環境です。語学学校やアルバイト先などでは、さまざまな国の人と知り合えるでしょう。
カナダの最低賃金は、州によって異なります。例えばバンクーバーを含むブリティッシュコロンビア州の最低賃金は、2023年6月から16.75カナダドル(約1,696円※)になる見込みです。
※1カナダドル=101.23円で換算
参考:Minimum wage
ニュージーランドのワーキングホリデー
ニュージーランドはビザの発給についての制限がなく、ビザの取得難易度は低いといえます。ニュージーランドのワーキングホリデーについて確認しましょう。
ビザの条件・申請方法
ニュージーランドのワーキングホリデービザは、ニュージーランド移民局のWebサイトからのみ申請が可能です。申請料金として455ニュージーランドドル(約3万9,070円※)が必要となります。
ワーキングホリデービザの申請に必要な条件は、18~30歳まで・子どもの同伴不可など、他国と変わりません。
ただし十分な資金力があることを証明するため、4,200ニュージーランドドル(36万654円※)以上の残高証明や、復路の航空券または航空券分の代金を提示することが必要です。このほかの項目についても、場合によっては証明書類の提出を求められるケースがあります。
ワーキングホリデービザが発給されると、ニュージーランド国内に12カ月間滞在できます。このうち語学学校や専門学校に通えるのは6カ月のみです。
※1ニュージーランドドル=85.87円で換算
Japan Working Holiday Visa: Visa details | Immigration New Zealand
ニュージーランドのワーキングホリデーの魅力
ニュージーランドは、南北の二つの島と離島の数々で形成されています。いずれの島でも豊かな自然が広がっており、日本にはない風景や空気を楽しめるのが魅力です。
北部には経済の中心地オークランドや首都ウェリントンなどがあり、インフラも整っています。アジア系の移民も多い上に治安もよく、楽しく学んだり働いたりできるでしょう。
一方で南部には、「ガーデンシティ」と呼ばれるクライストチャーチがあります。周辺では牧畜業が盛んに行われており、多くの人がイメージするニュージーランドそのものです。
ニュージーランドの最低賃金は、2023年4月時点で22.7ニュージーランドドル(約1,949円※)となっています。
※1ニュージーランドドル=85.87円で換算
台湾のワーキングホリデー
台湾は、中国語を学びたい・使いたいというワーキングホリデー希望者から、特に注目を集めています。台湾のワーキングホリデーについて見ていきましょう。
ビザの条件・申請方法
台湾のワーキングホリデービザ申請は、居住地を管轄する台北駐日経済文化代表処(台湾領事館に相当)で可能です。申請は、出発希望日の1カ月前から行えます。
申請には以下のものが必要です。
- 残存期間6カ月以上のパスポート(原本)
- パスポートのコピー 1通(A4サイズ)
- ビザ申請書 1通(専用Webサイトにて個人情報を登録完了後、印刷)
- 6カ月以内に撮影し証明写真2枚
- 海外旅行保険の保険証券(加入期間1年以上、原本)
- 海外旅行保険の保険証券のコピー1通
- 申請者名義の残高証明書1通(20万円以上、口座のある金融機関または郵便局発行のもの)
- 申請者名義の往復航空券(30 万円以上の財力証明書があれば不要)
- 履歴及び予定行動表 1通
- 住民票(発行から3カ月以内のもの)
ビザの発給を受ければ、180日間の滞在が可能です。延長申請は1回のみ可能となっており、延長すれば最大で1年間滞在できます。
ワーキング・ホリデー査証申請要項 – 台北駐日経済文化代表処 Taipei Economic and Cultural Representative Office in Japan
台湾のワーキングホリデーの魅力
中国語圏でワーキングホリデー対象国は台湾と香港しかありません。中国語を学びたい人にとって、台湾は有力な目的地となるでしょう。最低賃金は176台湾ドル(約774円※)と決して高くはありませんが、その分物価も比較的安価です。
台湾は日本との文化的な共通点がある上に治安もよく、親日派が多いのもおすすめのポイントです。食事がおいしい・観光スポットが豊富などの魅力もあり、ヨーロッパや北米・オセアニアとは一味違ったワーキングホリデーを楽しめます。
※1台湾ドル=4.40円で換算
構成/編集部