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コックピットスイートにカフェカウンターも!豪華すぎる東武特急「スペーシアX」のデビュー前潜入レポート

2023.05.14

まるでホテルラウンジのよう! 1号車「コックピットラウンジ」

「コックピットスイート」を備えた6号車の対となる1号車にも、「スペーシアX」を象徴するような空間が用意されている。

デッキから1号車に入ると、まず目に飛び込んでくるのが「カフェカウンター」。こちらではクラフトビールとコーヒーが〝推し商品〟で、日光らしい味覚が楽しめるそう。今回の報道公開では実際に販売される品々はまだお披露目されなかったので、今後のリリースに期待したい。

1号車にある「カフェカウンター」。ビールサーバーのようなものが目を引く

1号車「コックピットラウンジ」。こちらも指定席(特別座席料金が別途必要)として販売される

そして、「カフェカウンター」の先に広がるのは、「コックピットラウンジ」。こちらは現存する日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」や大使館別荘などをモチーフにした、「時を超えるラウンジ」をコンセプトにした空間だ。

一見、カフェカウンターで購入した商品を楽しめるフリースペースのようにも見えるが、この各座席も実は指定席。1人〜4人がけの各種ソファーがあり、語らいながら、もしくは思い思いの時間を過ごしながら旅を楽しめる、新しい空間になっている。

運転室の後ろには1人用のとっておきの席が!スタンダードシートの特急料金に+200円で指定可能

こだわりのエクステリアと設備を見る

白を基調としたエクステリアデザインは、現行のスペーシアのフォルムを現代へとアップデート。日光東照宮「陽明門」の柱にあしらわれている「胡粉」を意識した青みがかった白が印象的だ。

現行スペーシアを彷彿とさせるフォルムとX字の窓デザイン

ヘッドライトにはLEDを採用し、ハイビームにすると東武鉄道の「T」時が現れるのもユニーク。車外表示器にはLCDディスプレイを採用し、映像演出もスタイリッシュ。列車のエントランスとなるデッキ部分の天井にもLCDディスプレイを配置し、まるで天窓から覗いたような映像を映し出すほか、アロマディフューザーで香りまでも演出。この車両に東武鉄道がかける「思い」がひしひしと感じられる。

多彩な演出が可能なLCDディスプレイの車外表示器

日光や鬼怒川の自然をイメージしたデッキ部の天窓風LCDディスプレイ

手持ちのICカードで施錠可能な大型荷物スペースも完備

デビューは7月 気になる料金は?

そんな「スペーシアX」、デビューは2023年7月15日を予定している。浅草〜東武日光・鬼怒川温泉を毎日2〜4往復程度運行予定で、詳細なダイヤは発表になっていないものの、観光に便利な時間帯に運行される見込みだ。

浅草〜東武日光間の特急料金はスタンダードシートで1940円、プレミアムシートで2520円。このほか、個室などには別途特別座席料金が必要で、6号車「コックピットスイート」は1万2180円(1室)だ。

今年、大注目の新型特急車両がまもなく登場する!

※料金・設備など各種情報は全て取材時点のものです

取材・文/村上悠太

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