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ポストSHEIN?アメリカで猛威を奮う中国発の激安通販「Temu」

2023.05.11

家にいながらワンクリックするだけでショッピングができる、インターネット通販(Eコマース)サイトは非常に便利なものだ。日本ではAmazonや楽天市場が知名度、利用度共に高い。Amazonはアメリカに本拠地があるEコマースサイトであり、現地アメリカでのEコマース市場シェアもトップを誇る。

しかし、ここ最近のアメリカで猛威を奮い、話題になっている新参のオンラインショッピングサイトがある。それは「Temu」だ。

「Temu」とは?

「ティーミュー」と発音される「Temu」は、2022年9月にアメリカでデビューした。Temuは誕生からわずか半年ほどであるにも関わらず、すでにアメリカのIOS App StoreとGoogle Playの両方で、“ダウンロード数が最も多い無料アプリ”のトップに躍り出ている。

このショッピングアプリTemuの大きな特徴は、「このサイトは詐欺なのでは?」と取り上げるYouTuberもいるほど、とにかく“安い”ということだ。

Temuは現時点で、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国といくつかののヨーロッパ諸国に市場を拡大している。日本からは、アプリはダウンロードできるものの、まだ配送対応しておらず使用はできない。

https://www.temu.com

アメリカに拠点を置く中国系ECモール

Temuはアメリカのボストンに本社を置く。しかしながら、運営しているのはPDDホールディングスという中国のEコマース大手企業だ。Temuの姉妹会社である「Pinduoduo」は、中国で1、2を争うECプラットフォームであり、そのアクティブユーザーは7億人を超えているという。

したがって、Temu自体は誕生して間もないものの、バックにいる運営会社は、Eコマースの世界での経験は豊富なECプラットフォーム提供社なのである。Temuの快進撃は偶然ではないのだろう。

Temuのマーケティング

2023年2月には、アメリカ最大のスポーツイベントである「スーパーボウル」が開催された。多くのアメリカ人が熱中するスーパーボウルのテレビ中継に、Temuは30秒のコマーシャルを2回投入した。今回のスーパーボウルの期間に30秒の広告を流すためには、約700万ドルの費用がかかるという。(アメリカの市場および消費者データの大手プロバイダー「Statista」調べ)

700万ドルは、本日のレート(2023年4月30日現在)である1ドル136円換算すると、約10億円だ。CMは2回流れているので、かかった費用は約20億円である。スタートアップの広告に費用を惜しまない姿勢がうかがえる。

コマーシャルの最後に「Shop Like A Billionaire(億万長者のように買い物しよう)」という印象的なキャッチフレーズを残し、知名度を一気に向上させた。

なぜそこまで安いのか?

temuのアプリ内のスクリーンショット

Temuは実際にどのくらい安いのだろうか?口コミサイトやブログ、YouTubeなどでは、大手オンラインショッピングサイトとの値段が比較されている。見てみると、Amazonで約26ドルのドレスがTemuでは約7ドル、Walmartで約15ドルのメモリーカードがTemuでは約3ドル等、50%~80%以上も安いというケースも珍しくないようだ。

なぜそこまで低価格で販売できるのか、ポイントは製造・販売元にある。Temu内の販売事業者の多くは、製造コストや人件費の安い中国に拠点を置いている。そこから直接購入し、中間業者に支払う必要がないため、その分の価格が安くなっているのだ。

TemuはポストSHEINか?  

TemuはよくファッションショッピングアプリのSHEINと比較され、SNSやYouTubeでは比較動画などが公開されている。ここでTemuとSHEINの違いと共通点を改めておさらいしたい。

SHEIN は、ファッション・アパレル関連のアイテムを取り扱うオンラインファストファッション小売業者(SPA)だ。トレンドのファッションアイテムを最安値で販売することで有名になった。SHEINがファッション・アパレル関連のアイテムを主に扱う小売業者であるのに対し、Temuは衣料品から電化製品、キッチン用品まで、250以上のカテゴリに渡る商品を提供する販売者がひしめくショッピングプラットフォームである。

どちらも大きくくくると中国系のEコマースであり、共に激安価格が特徴的だ。そしてSHEINは昨年、最もダウンロードされたショッピングアプリとして名を馳せていた。現在はTemuにトップを奪われてしまったが、どちらも似たような経緯をたどっているため、TemuはポストSHEINか、とも言われている。しかし扱うジャンル以外に、小売業者とショッピングプラットフォームと業態も違うため、この先同じ道をたどるとは限らない。

誰もが気軽にオンラインショッピングを利用する現在、EC市場の競争はさらに激しいものになるだろう。Temuが成長し続けるのか、他に有力なブランドが新登場するのか、それとも既存のブランドが新たな戦略で挑むのか、今後に注目したい。

文/まなたろう

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