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クレディ・スイスまでなぜ?SNS時代における取り付け騒ぎの舞台裏

2023.05.09

新たな火種『シャドーバンク』

シリコンバレーバンクとクレディ・スイスに共通しているのは、以下の通りだ。

・SNSにより経営不安しされ、預金流出、株価下落し破綻
・国際的銀行規制の自己資本比率(CET1)は最低ライン7%を両者とも大幅に超えていた
シリコンバレーバンク15.3%、クレディ・スイス2022年14.1%
・政府主導により救われた

今回は、シリコンバレーバンクは預金保護、クレディ・スイスは買収により破綻を免れたが、必ず救済されるとは限らない。また、両銀行とも不祥事や損失などの問題はあったものの、資本は破綻するほどではなかったが、SNSなどの影響で株価下落、預金引出しと破綻への追い打ちをかえられてしまったところが怖い。

今後もこのような銀行破綻があってもおかしくない。

さらに、シャドーバンクについての懸念もある。リーマンショック後銀行は大きな危機が起きても耐えられるような厳しい規制が設けられている。一方、その規制対象外となるのが、機関投資家が直接企業に貸し出す「シャドーバンク(影の銀行)」だ。

最近の低金利下で高利回りの運用ができるシャドーバンクへの運用が増えている。利回りは高いがその貸出先の信用力は低く、金利が上昇して借入コストが高まれば破綻してしまう貸出先が出てくるかもしれない。その規模は過去4年間で2倍の1.1兆ドル(約120兆円)で危機が高まっており、もし破綻しても上記のような銀行のようには救えないため、破綻すれば大きな危機に発展する可能性がある。

(参考)
日経新聞 2022年1月17日 「影の銀行」1兆ドル超

文/大堀貴子

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