空港のスマート化により空の旅をもっと快適に
鳥海 空港のスマート化もアフターコロナの象徴といえるかもしれません。スマートレーンや、新型の自動チェックイン機、自動手荷物預け機も設置され、久しぶりに空港に出かけると、スマートな進化に驚かれると思います。
深澤 羽田のスマートレーンはとにかく便利ですよ。カメラやパソコン、飲みかけのペットボトルなどをカバンに入れたままで検査ができます。上着さえ脱げば入れるという神のようなレーンです。
鳥海 帰国時の検疫の電子化も新しい取り組みですね。
深澤 これも同行者と、紙と電子どちらが早く抜けられるかを試しましたが、今までのように係員に紙を渡して通ったほうが3分ぐらい早かったので(笑)、これは今後に期待ということですかね。
鳥海 出発直前の予約や座席変更などができる「ANAアプリ」もスマートな施策です。ただ4月からはマイレージカードをタッチしての搭乗が出来なくなり、預け荷物がない場合でもWebチェックインが必要と、少し手間が増えています。搭乗手続きをスマホで完結させたのは画期的ですが、スマホを使えない人や外国人などにとっては自動チェックイン機のほうが便利。当初は自動チェックイン機を撤去する予定でしたが、今後1年は継続することになりました。
深澤 ANAのスマホ集約は〝うちは航空事業にとどまらないぞ〟っていう心意気から生まれたものだと思っているんです。「ANAアプリ」や1月にオープンした「ANA Mall」を使い、搭乗時以外も、利用者のライフワークに入り込むことで、生き残りの活路を見いだそうとしていますね。常々、ANAは数歩先の未来を創り出していると思っていますが、その変化が早すぎて、ユーザーが追いつけないケースも。ただし意欲は感じます。鳥海 最近は各社ともSNSの情報発信に力を入れていますよね?
深澤 特にANAは積極的で、Z世代への訴求も狙った「TikTok」での発信が印象的でした。
鳥海 多様な取り組みがようやく実を結んできているようです。
深澤 人気路線も徐々に復活していますから夏休みはぜひ海外へ。
鳥海 私は海外旅行の象徴であるハワイに出かけたいと思います!
スマホひとつでチェックイン
(左)3月にオープンした「ANAMall」。ショップ数が多く、貯めたマイルを細切れで使える点も有能だ。(右)予約からチェックインまでスマホでできる「ANAアプリ」。
ESG戦略により新機材を導入
今年の冬に就航を予定するJALのエアバスA350-1000型機。大型機ながら、新設計によって運営コストなどを約25%削減。CO2排出量や騒音の大幅な低減を実現した。
取材・文/安藤政弘
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DIME6月号の特別付録は、旅行、仕事、家事、趣味、日常生活で大活躍な「LEDフレキシブルライト」。電源のオン/オフはもちろん、3種類の点灯色と6段階の明るさをボイスコマンドで簡単に切り替えられます。さらに、アームはぐにゃぐにゃ曲がるので、ライトを好きな角度に向けることも可能。邪魔にならない位置にセッティングできるうえ、コンパクトなので持ち運びにも便利です。機内や車中泊の手元灯に、オンライン会議に、模型製作に、ベッドや収納、廊下の灯りと様々なシーンで活用してみてください。
■第1特集 今年こそ海外旅行へGO! ベストエアライン2023
マスク着用の自由化に続き、GW明けの5月8日には新型コロナの分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。となれば「リベンジ海外」まったなし!今回はこの3年間にバージョンアップしたエアラインの最新事情をレポートする。
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