移行すべきはWindows10?課題は?
Winodows8.1は、Windows10への移行が推奨されているが、どんなことに課題があるのだろうか?
「Windows10への移行にあたっては、これまで使っていたソフトウェアや周辺機器が使えなくなる可能性があります。
また、Winodows8.1とWindows10ではパソコンに要求されるスペックはあまり変わりませんが、現実に移行する想定では、移行に必要なハードディスク容量が足りない、あるいは移行後の性能が低下してしまう可能性があります。
Windows10のサポートは2025年10月までと、あと3年を切っているので、さしあたりWindows10に移行した上で、パソコンの買い替えとWindows11への移行を計画することをおすすめします」
Windows11への移行課題
将来的にWindows11に移行を検討するのが賢明といえそうだ。ところで、Windows11への移行課題とは?
「Windows11は、従来のWindowsと比べてパソコンに対する要求が厳しくなっています。ところがWindows8.1で稼働しているパソコンは古いものが多いため、Windows11はインストールできない場合が大半だと考えられます。このため、パソコンの買い直しや、プログラムやデータの移行の労力がかかるのが課題ですね。さらに、Window11に対応していない周辺機器やソフトウェアについても、対応策を考えなければなりません。
ただし、Windows11は、Windows8.1やWindows10に比べてセキュリティ機能は向上しているため、Windows11への移行は、セキュリティ的には非常におすすめです」
【取材協力】
徳丸 浩氏
EGセキュアソリューションズ株式会社 取締役CTO
ウェブアプリケーションセキュリティの第一人者。脆弱性診断やコンサルティング業務のかたわら、ブログや勉強会などを通じてセキュリティの啓蒙活動を行う。著書「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版」は、”徳丸本”と呼ばれ広くウェブ従事者に支持されている。
https://www.eg-secure.co.jp/
【参照】Microsoft「Windows 8.1サポートは 2023 年 1 月 10 日に終了しました」
文/石原亜香利