VRマッチングは体目的の不健全なユーザーは排除しやすい
VRでの恋愛パートナー探しは、読者の皆さんが思うよりも気軽に始められる。顔はわからない状態で、声でコミュニケーションするのは難しく感じるかもしれないが、実際に体験してみると、思ったよりすんなり受け入れられた。まさにニューノーマルな恋愛パートナー探しをぜひ体験してもらいたい。
ちなみに、MMD研究所が2021年10月5日に発表した、マッチングアプリの利用調査結果では、約45%の人が何らかのトラブル経験があるという。
マッチングアプリで経験したトラブル
引用元:MMD総研
上図のように、内訳では、体目的の人や別人の写真を掲出する人、ネットビジネスや宗教への勧誘といったトラブルの件数が多い。Memoriaの場合、この中でも一番多い「体目的の利用者」は排除しやすいといえそうだ。
なぜならアバターを使ったコミュニケーションでは話しやすいメリットがある一方、声はわかるけど顔がわからない状態で、仮想空間の中でコミュニケーションしていくので、実際に会ってみるまでのハードルが高い。外見だけで判断することも少なく、仮に変なユーザーとマッチングしてしまった場合や「すぐに会おうよ」と無理強いされたとしても、顔が割れていないので関係が遮断しやすい。マッチング後、速やかに会いたい“ヤリ目”が来ても、非効率に思ってしまうという訳だ。サービス登録時に身分証を登録することも義務づけており、アプリ上に通報機能もあるとのことで、セキュリティー面にも配慮されている。
共通の趣味や話しぶりに興味・関心を持って、内面から好きになるというVRならではの恋愛体験。自身もVRでの出会った彼女と交際中という運営元のFlamersの代表の佐藤航智氏曰く、実際に会うことなくVRの中で続いている恋愛もあるとのこと。メタバースやVRの進化から新たな出会いや恋愛のカタチが生まれようとしている。
文/久我吉史