衝撃の電池持ちを誇る6000mAh搭載! 実用性十分のカメラ性能
搭載バッテリーは6000mAhの大容量。大型ディスプレイを搭載している分、電池の消費量は多くなると考えられますが、もともとのバッテリー容量が多いのに加え、ゲームプレイ時にも空冷ファンにより本体をクールに保てるため、かなりの長時間駆動が可能。
加えて、65Wの急速充電にも対応しているので、実際にRedmagic 8 Proを試していると、充電ケーブルに接続している時間がかなり短い印象です。
アウトカメラは広角50MP+超広角8MP+マクロ2MPの3眼構成。カメラ性能に特化したスマホではないだけに、目新しい機能こそありませんが、実用性は十分な構成でしょう。以下は画像のサイズを調整したのみの作例となります。
最大(10倍)ズーム
夜景モード
先に触れた通り、インカメラはアンダーディスプレイカメラとなっています。画質が極端に良いわけではありませんが、必要十分な印象。Web会議に使用しても問題ないレベルでしょう。Redmagic 8 Pro は顔認証によるロック解除にも対応していますが、認証スピードが遅かったり、感度が悪いといったシーンも見られません。ちなみに、生体認証は顔認証に加えて、ディスプレイ内指紋認証にも対応しています。
若干ノイズはあるものの、比較的明るく撮影できる
SIMスロットは本体下部に搭載されており、SIMカードを2枚挿入可能。eSIMには非対応なものの、近年注目を集める、デュアルSIMでの運用もできます。本体上部には、3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。
一方、キャリアで扱われるスマホのほとんどに搭載されている「おサイフケータイ」機能や、防水防塵性能はありません。空冷ファンを搭載すると、防水防塵性能を高めるのは難しいため、ゲーミングスマホとしての性能を高めるためのトレードオフといえます。
文句なしのハイスペックゲーミングスマホ「Redmagic 8 Pro」
切り欠きのない大型ディスプレイに空冷ファンを搭載したRedmagic 8 Pro。一見尖った製品にも思えますが、ゲーミングスマホに求められるディスプレイ性能や放熱性、バッテリー性能といった各要素を堅実に採用した、バランスの良い端末なので、アプリゲームをプレイしない人にも十分おすすめです。
冒頭でも触れた通り、公式ストアでの販売価格は、下位モデルのMatteが10万3800円、上位モデルのVoidが12万8800円となります。決して安い買い物とはいえませんが、ハイエンドスマホとしては、かなりの高コスパといえます。おサイフケータイ機能や防水防塵性能がなくてもOKという人であれば、ぜひ試してほしい1台です。
取材・文/佐藤文彦