小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

署名欄すらなくなったクレカの「のっぺらぼう化」がもたらすのは安全か?それとも不便か?

2023.04.23

店員からの「これはクレカですか?」

次に、筆者自身の体験談をここで記述させていただきたい。

実店舗でのっぺらぼうクレカを使う際、「これはクレカです」や「クレカ決済でお願いします」と言わなければ店員に伝わらないことがたまにある。

つまり、番号がないせいで「このカードはクレカだ」と表す要素は国際ブランドのロゴしかない……というわけだ。それを手で隠していたら、このカードが一体何なのか店員には分からない。ロゴを見せたとしても、「これはクレカですか?」と言われてしまうことがあった。

もっとも、事前に「クレカ決済でお願いします」と告げる行為はマナーでもある。それを怠らなければ済む話で、「のっぺらぼうクレカは利便性に欠ける」ということの証明にはならない要素だ。

そして、筆者自身はのっぺらぼうカードの普及は待ったなしだと考えるし、特に海外旅行ではのっぺらぼうカードのほうが安心して使えるという確信すら持っている。

のっぺらぼうクレカの「市民権」

ネットインフラの普及は、クレカの在り方を大きく変えた。

カードに記載されている番号と所有者の名前、カードの有効期限をプラットフォームに入力すれば利用できるネットショッピングの仕組みは、利便性と同時にクレカの不正利用をも促してしまった。

それを阻止する手段として「3Dセキュア」が導入されたが、もっと初歩的な対策として「カードに記載されている情報自体をなくそう」という取り組みがカード発行各社で進められている最中だ。

たとえば、2023年4月11日に会員募集を開始したバローフィナンシャルサービスの『Lu Vit クレジットカード』は、番号ありと番号なしを会員が選択できるようになっている。用途やシチュエーションに合わせてどちらかを選べるということらしいが、筆者としてはやはりナンバーレスを勧めたい。

理性的に考えたら、のっぺらぼうカードの普及と「市民権の確立」は同時並行で進むはず。たとえば、クレカのタッチ決済もほんの1年ほど前までは対応店舗の店員ですらもそれを知らなかった。

「この端末にクレカを差し込んでください」と店員が言った直後にタッチ決済をすると、大いに驚かれたものだ。しかし、今やタッチ決済自体の認識が進んで「店員がタッチ決済という手段を知らない」という場面には殆ど出くわさなくなった。

上述の高級ホテルやガソリンスタンドでの問題も、時が経てば解消に向かうと考えてもいいだろう。それらを見越した時、番号の書かれたカードよりもナンバーレスカードを選んだほうが、より安全にクレカを利用できるのではないか。

首都圏の公共交通機関でタッチ決済対応クレカ採用の動き、これから始まるタッチ決済クレカと交通系ICカードの主導権争い

我が国のキャッシュレス決済勢力図に、大きな地殻変動が発生している。 これまで、日本ではクレジットカードのタッチ決済はマイナーな支払い手段だった。パンデミックをき...

急速に普及するデビットカードを子どもが日常的に使う時代はくるのか?

高齢者から少年少女まで。日本でも急速普及のデビットカード、時代と共にここまで進化した! デビットカードは、かつての日本ではマイナーな決済手段だった。 しかし、そ...

【参考】
プロミスVisaカード
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000311.000032321.html

Lu Vit クレジットカード
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000119795.html

取材・文/澤田真一

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。