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首都圏の公共交通機関でタッチ決済対応クレカ採用の動き、これから始まるタッチ決済クレカと交通系ICカードの主導権争い

2023.03.12

我が国のキャッシュレス決済勢力図に、大きな地殻変動が発生している。

これまで、日本ではクレジットカードのタッチ決済はマイナーな支払い手段だった。パンデミックをきっかけにコンビニやドラッグストア等でも導入され始めたが、肝心の店員がクレカのタッチ決済自体を知らないという場面もよくあった。

その上、日本では交通系ICカードを筆頭にしたFeliCa勢が強固な要塞を築いている。この牙城を、タッチ決済対応クレカは果たして崩せるのだろうか。

結論から言えば、日本でもタッチ決済対応クレカが躍進しようとしている。

江ノ電の改札をクレカで通過

2月15日、PR TIMESにこのようなプレスリリースが登場した。

「江ノ島電鉄」全駅で、タッチ決済による乗車を開始~今春、首都圏の鉄道で初稼働~

このプレスリリースを配信したのは、ビザ・ワールドワイドである。曰く、江ノ島電鉄の無人駅を含む全ての駅にVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discoverの非接触型決済カードを使用できるようにするとのこと。サービス開始時期は「2023年4月以降」とある。
国際クレカブランドのタッチ決済対応カードによる鉄道乗車。首都圏では、これが初めての取り組みである。

クレカのタッチ決済で自動改札を通れるようになるということだが、これは利用者にとってどのようなメリットがあるだろうか?

まず、普段のクレカをそのまま使えるため「残高をチャージする」という手間を省くことができる。そして、鉄道乗車以外の「普段の支払い」もクレカに1本化し、さらにそのクレカをスマホと紐づけすれば、もはや財布どころかパスケースすら必要ない生活が訪れる。ライフスタイルがよりシンプルに、より合理的になるということだ。

そして上のプレスリリースの配信から1時間後、やはりビザ・ワールドワイドがこのような発表を行った。

「江ノ電バス 羽田空港リムジンバス」でVisaのタッチ決済を導入

内容はタイトルのままである。江ノ電バスが運行する羽田空港リムジンバスに、Visaブランドのタッチ決済を導入する。

その目的は「インバウンドを中心とした江ノ電バスを利用される方々の利便性向上」とはっきり書かれているが、無論日本人が羽田空港へ行くために利用しても構わない。

そして2月20日には、このようなプレスリリースも。

「大崎駅・武蔵小山駅・大井町駅・品川シーサイド駅-羽田空港」でVisaのタッチ決済による実証実験を開始

これは株式会社東急トランセと京浜急行バス株式会社が運行する空港連絡バスにおいて、3月1日からVisaタッチ決済の実証実験が開始されることを伝える内容である。

2月に入り、首都圏の公共交通機関で急速にタッチ決済クレカが広がっているのだ。そしてこの記事を書き上げて@DIME編集部に入稿しようとした矢先、こんなプレスリリースも舞い込んできた。

西東京バスの空港連絡バス「青梅・羽村・福生ー羽田空港線」でVisaのタッチ決済による実証実験を開始

これは西東京バス株式会社が運行する空港連絡バス(青梅・羽村・福生-羽田空港線)において、Visaタッチ決済の実証実験が行われるという内容。開始は3月7日から。

これらを見るに、都心では「タッチ決済交通網」が着実かつ急速に整備されていると判断しても良さそうだ。いささかペースが早過ぎる気もするが、それはやはり「インバウンド」も想定されている上でのことだろう。

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