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就職人気企業ランキングで文系男子、理系男子、文系女子1位の伊藤忠商事はなぜ人気なのか?

2023.04.25

少子高齢化に伴う労働力不足が社会問題となっている今。若年層の確保に向けて企業の新卒採用意欲が高まり、その結果、就職・採用戦線が早期化する傾向となっている。

こうした中、就活生たちの意識はどう変化しているのだろうか?

ダイヤモンド・ヒューマンリソースはこのほど、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「就職人気企業ランキング調査」を実施し、その結果を発表した。本調査は、1978年の開始以来今年で46年度目を数える。

文系男子ランキングでは、総合商社上位独占

伊藤忠商事が後半戦調査で4年連続1位となったほか、三菱商事が2位、三井物産が3位、丸紅が4位、住友商事が6位と総合商社がトップ10に5社ランクインした。

総合商社は、事業領域の広さや世界を舞台にグローバルに活躍する商社パーソンのイメージから、文系男子ランキングにおいて絶対的な強さを誇ってきた。

ウクライナ情勢による資源・エネルギー価格の高止まりを受け、2022年3月期決算では大手7社が過去最高益を達成。業績を牽引してきた資源価格や円安に一服感が出ているものの、23年3月期においても三菱商事、三井物産、丸紅の3社が過去最高の純利益を見込むなど業績は好調だ。

大手金融機関は三井住友銀行が5位、大和証券グループが9位となったほか、東京海上日動火災保険(7位)、三井住友海上火災保険(8位)、損害保険ジャパン(10位)とメガ損保が人気を集め、トップ10に5社がランクインした。

総じて経済環境が不透明な中でも業績の安定している大手企業に人気が集まる結果となった。

理系男子ランキングにおいては、総合商社上位で、デベロッパー躍進

文系男子に続き伊藤忠商事が1位となったほか三井物産(3位)、三菱商事(4位)、丸紅(8位)と総合商社4社がトップ10入りした。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速により、企業の理系採用意欲は高まっており、様々な業界で活躍する理系出身者の情報に学生が触れる機会が増えている。こうした中で、専攻分野の研究開発だけではなく事業のプロデューサーとして理系の素養を活かしたいと考える学生も増加しているようだ。上位の総合商社は毎年一定数の理系学生を採用しており、幅広い事業フィールドの中で活躍する理系のロールモデルも豊富だ。

DXを経営戦略の要に位置付け、新たなデジタル技術やデータを活用したサービスの変革を進める不動産デベロッパーも森ビル(2位)、三井不動産(5位)、NTT都市開発(6位)、三菱地所(7位)と人気を集めた。

このほかトップ10にはシステム開発のSky(9位)、メガバンクの三菱UFJ銀行(10位)がトップ10入りした一方で、電機、自動車、重工業などの大手メーカーの人気は全般的に伸び悩んだ。

理系学生は従来、入社後に専攻を活かせるかどうかを重視する傾向が強く見られたが、学生の志向が多様化している様子がうかがえるランキングとなった。

文系女子ランキングでは、コロナ禍明けによりJAL・ANAの人気が復活

伊藤忠商事が後半戦調査で2年連続1位となり、文・理系男子と合わせて3冠を達成した。また、丸紅(2位)、三井物産(3位)、三菱商事(5位)、と文系女子においても総合商社人気の高さを見せつけた。

伝統的に女性採用数の多い大手金融機関は、東京海上日動火災保険(6位)、三菱UFJ銀行(8位)、大和証券グループ(9位)、日本生命保険(10位)とトップ10に4社がランクインした。

従来文系女子で圧倒的人気を誇ってきた航空業界は、水際対策の緩和や全国旅行支援などによる需要増を受けて業績が回復している。4年ぶりに客室乗務職採用を復活させた全日本空輸(ANA)が4位、日本航空(JAL)が7位と揃ってトップ10に返り咲くなど、憧れ志向の復活も垣間見えるランキングとなった。

理系女子ランキングでは、デベロッパー人気が継続、一方、食品メーカーは苦戦

森ビルが後半戦調査で3年連続1位となったほか、NTT都市開発(2位)、三井不動産(4位)、三菱地所(10位)と内需型で好業績の続く不動産デベロッパー4社がトップ10に入った。

総合商社は、文・理系男子、文系女子で3冠となった伊藤忠商事が3位となったほか、丸紅が9位となり2社がトップ10に入った。

文系女子で大幅に順位を上げた航空業界は日本航空(JAL)が5位、全日本空輸(ANA)が7位と2社がトップ10に名を連ねたほか、東京海上日動火災保険(6位)、三菱UFJ銀行(8位)といった女性が安心して長く働ける環境に定評のある大手金融機関も順位を上げている。

機械・電気系からバイオまで、幅広く理系学生の専攻を生かせる業界として、理系女子で従来高い人気を誇ってきた食品業界はトップ10から陥落した。

<調査概要>
2023年【春】(2024卒就活後半戦調査)
大学生が選んだ就職先人気企業ランキング

◆調査対象:ダイヤモンド就活ナビ2024に会員登録している、就職活動中の大学3年生と大学院1年生
 文系:国公立大学90大学 私立大学24大学とその大学院生
 理系:国公立大学93大学 私立大学20大学とその大学院生
◆有効回答:5,093名
◆調査期間:2022年11月1日~2023年3月9日
◆調査方法:メールと手渡しによるアンケート方式
 回答方法はインターネット・イベントでの回収を併用
 就職希望企業先を志望順に8社まで記入
 1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント、3位企業=3ポイント、4位企業=2ポイント、5位以下は1ポイントで加重集計し、ポイントの多い順にランキングを作成。

出典元:株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース

構成/こじへい

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