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無人店舗、マンションサロン、オンラインとオフラインの融合させたOMOマーケティングの最新事例

2023.04.24

近年、よく耳にするようになった「OMO(Online Merges with Offline)」という言葉。「オンラインをオフラインと融合する」という意味合いだ。コロナ禍でオンライン化が加速したことで、その手法が進化している。最新の取り組み事例を2つ紹介する

1.共同印刷 無人店舗で環境配慮をめざす「OMO実証実験」

印刷技術を応用して幅広いサービスを展開する共同印刷株式会社。近年は、OMOの概念に基づき、「オンライン・オフラインを融合した新しい売り方」の探索を行っている。

その実証実験の一環の一つが、Pop-upストア「BRIGHT marche(ブライトマルシェ)」の出店だ。2023年2月から3月にかけて東武百貨店に出店し、侍ジャパンなどの商品を販売するOMO実証実験を行った。取り扱ったのはiPhoneケース、卓上クロック、フォトスタンドなど。

本実証実験について、情報コミュニケーション事業本部 事業企画部の部長で、みらい創造戦略プロジェクトのリーダである中野秀治氏に話を聞いた。

●OMOの仕組み

「店舗に訪れたお客様は、アプリをダウンロードすることなく、サイネージやチラシポスターのQRコードをスマートフォンで読み取り、ダイレクトにECサイトにアクセスして購入ができる仕組みです。現物サンプルを確認してから購入できる顧客体験を重視しています」

●実施の背景

「当社では、OMOの概念に基づき、顧客接点のハブであるスマートフォンと密に連携しながら、顧客接点ごとの最適なCRM(※1)環境を構築し、デジタルログ解析に基づく継続的なPDCA運用を通じた『客数・客単価・LTV(顧客生涯価値)』向上を目指しています。

また、導入企業に対する人材不足対策・業務効率化の支援も視野に入れています。さらにESG(※2)やSDGsの観点からも『地球環境に配慮』したDX推進が求められています。今回、こうした考え方を東武百貨店様にご理解いただき、このような実証実験を行うに至りました」

※1 CRM:Customer Relationship Management。顧客関係管理
※2 ESG:環境・Environment、社会・Social、ガバナンス・Governance

実証実験の結果、話題性が手伝ってか、立ち止まって商品を見る人も多くいたという。特に好評だったのは、侍ジャパンのiPhoneケースだったそうだ。東武百貨店からは新しい施策として高評価を得たという。

この事例は、消費者の利便性向上はもちろんのこと、顧客課題、特にESGやSDGsに貢献するという新時代の課題に対応するOMO施策として新しいと言えるのかもしれない。

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