ショート動画の登場でどう変化した？今年1〜3月期のYouTubeチャンネル総再生数ランキング

2023.04.21

動画再生数ランキング

2023年1月1日-3月20日にYouTubeに投稿された、ショート動画（YouTube Shorts）を除く動画1本あたりの再生数のランキング。

第1位【JT CM】笑ゥせぇるスーまん「食後」篇
第3位【JT CM】笑ゥせぇるスーまん「喪黒大造」篇

「吸う人と吸わない人の距離を喫煙所でつくる」をテーマにした、千鳥・大悟と笑ゥせぇるすまんの共演シリーズが１位と3位にランクイン。46秒と短い尺の中で分煙についてのメッセージを端的に伝えて、つい見入ってしまうクリエイティブになっています。

第2位 King & Prince「Life goes on 」YouTube Edit

2023年5月でメンバーの内3人が脱退を発表している「King & Prince」のMVが2位に。ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』（TBS）のドラマ主題歌でもあり、サブスクで楽曲を聴くことができないなか、YouTubeでの視聴回数が伸びたと推測できます。

2022年11月の脱退発表から登録者は約30万人伸び、今後のコンテンツやチャンネルの行方にも注目が集まります。

第4位『手のひらにはいつだって』| Vaundy×ドコモ青春割　受験応援ムービー

タレント・牧野羽咲とモデル・丸田怜音が出演するショートムービーが4位にランクイン。「Vaundy」の楽曲『灯火』に合わせて受験を応援してくれる周囲とのつながりを表現し、試験直前の学生の背中を押すストーリーになっています。

2022年から変わらず、WEB CMとMVが目立つ結果となりました。CMに関しては、1位・3位の「JT」や8位・10位の「ソニー損保」など、複数クリエイティブを配信することで露出量を保っている企業の戦略も垣間見えます。

1分以内のショート動画「YouTube Shorts」の再生数ランキング。2023年1月1日-3月20日に投稿されたショート動画で、同期間に多く再生されたランキング。

総再生数ランキング同様、「ISSEI / いっせい」「Bayashi TV」が上位を席巻するなか、新たな顔ぶれを紹介します。

斎藤アリーナ

アーティスト活動を行う「斎藤アリーナ」のコンテンツが上位20位中、4つランクイン。チャンネルは2018年より開設していましたが、2023年1月からショート動画に注力。歌唱力とともに、バスボールを溶かして中身を紹介するコンテンツがグローバルに評価を得ています。

同じバスボールの紹介でも、楽曲によってリズムを変えながら別投稿で紹介する点も特徴的です。

LOVEMATSU STUDIOS

「狭くて家を破壊しても絶対に踊るのを止めないやつ」のシリーズがバズっているなか、楽曲『Toca Toca』に合わせたダンス動画がランクイン。ダンス動画に自宅の壁や天井などを壊す編集を加えたことで、初めて動画をみた視聴者からのリアクションを獲得しています。

NENOKIN TV

13位にランクインしたのが「NENOKIN TV」。奈良県にある「音の花温泉」の経営者として長尺動画で温泉のサービス・フードなどの紹介をしていましたが、直近では息子と共演しながら、“食べてしまった・食べられてしまった”食べ物を、あらゆる手段を使い再形成するコンテンツがバズっています。

構成／清水眞希