物価高で節約モードに切り替えている人も多いのではないだろうか。しかし、健康は何にも変えられない。働けなくなれば元も子もない。ヘルスケアに関しては費用を惜しみたくないものだ。
働く人はセルフケアにどのようにお金を使うべきか。賢い使い方を産業医に聞いた。
第一三共ヘルスケアの調査結果
第一三共ヘルスケアが、毎年、働く人を対象に行っている調査「健康とセルフケアの実態調査2023」が先日公開された。
●セルフケアができている率は下降傾向
「セルフケア」とは自分自身で健康を守り対処すること」と提示した上で、セルフケアができているか否かを聞いた結果、「セルフケアができている」実践率は年々低下し、今回は46.9%となり、最も低い40代では38.8%となった。
●セルフケアが実践できていない理由1位「仕事が忙しい」は40代が特に多い
セルフケアができていない理由として上位に上ったのは「仕事が忙しい」(46.0%)、「からだを動かす機会が減った」(30.1%)。セルフケア実践率の最も低い40代は52.6%に上ることから、特に忙しい40代はなかなかセルフケアがむずかしいようだ。
●セルフケア費の月額平均は5,096円
セルフケアにかける月額を聞くと平均で5,096円という結果に。2022年の4,488円より608円と、114%増加した。
物価高な時代でも、健康管理コストは現状維持を保ちたい意向があることがわかる。