本物のうによりも、うにっぽさが濃厚!【うにのようなビヨンドとうふ】(相模屋食料)
最後に、筆者が昨年からハマりまくっているシーフード代替食品をぜひ紹介させていただきたい(話題になっているのでもうご存じの方もいるかもしれない)。それは、相模屋食料株式会社(以下「相模屋」)の「うにのようなビヨンドとうふ」だ。
「うにのようなビヨンドとうふ(95g)」税別198円。
相模屋といえば、過去にガンダムとコラボした「ザクとうふ」を発売し、中年男性をスーパーの豆腐売り場に走らせた伝説を持つ、商品企画力に定評の高い会社。「たまごでとじる揚げ出しとうふめし」「とうふグラタンシリーズ」など、豆腐をアレンジしたユニークな商品が多い。「うにのようなビヨンドとうふ」は、豆腐の新たな食べ方を提案する「BEYOND TOFU(ビヨンド豆腐)」シリーズのひとつで、2022年3月9日に発売された。
何もつけずにそのまま食べても、ウニのあのねっとりした濃厚な舌ざわりとなめらかさ、クセになる磯くささが完璧に再現されている。ブランドサイトによると、その秘密は「魚介系の旨みや磯の風味を引き出したお出汁の味」。
成分表を見ると、「豆乳クリーム」の次が「うに用調味液」で、しょうゆの次に「うにピューレ」が来ている。さらに「魚醬」「おきあみ」など、クセがあるけどやみつきになる食材、グチエキス、アオサ、ガラスープなどの旨み食材も。
さらにすごいのは、うにと同じように調理に使えること。
上の写真は、ガーリックオイルでトマトを炒め、「うにのようなビヨンドとうふ」を加えて少量の醤油を入れたパスタソース。ものすごく贅沢にうにを使ったような、レストラン級の味になる。黙って出せばだれも豆腐とは気づかないだろう。
【DIMEトレンド大賞2022】発売8か月で300万パック超を販売した相模屋食料「うにのようなビヨンドとうふ」
1986年に創刊したビジネストレンドマガジン「DIME」の恒例企画「2022 第35回 小学館DIMEトレンド大賞」がついに決定しました! その年を象徴するヒ...
肉よりも早く、シーフードの代替食品が定着するかも!?
未発売の「まるでカニカマ」以外の3品を実際に食べてみた感想は、「もう本物じゃなくて、これでいいんじゃないか」と思うくらい、クオリティが高いということ。大豆ミートも最近はかなり本物の肉に迫ってはいるが、やはり濃い味付けでないと「これじゃない」感があるのは否めない。ところが今回実食した3品は、そのままでシンプルに食べても魚介類に近い味わいなのだ。
さらに日本には「カニカマ」という代替食品があり、国民食のような地位を占めるほど愛されている歴史がある。そのため、代替シーフードは代替ミートよりも抵抗が少ないかもしれない。意外に肉よりもシーフードの代替食品のほうが、食卓に定着するのは早いかもしれない。
取材・文/桑原恵美子
取材協力/
ネクストミーツ株式会社
日本ハム株式会社
あづまフーズ株式会社