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ツナ、白身魚、ウニ、魚介の代替食品が続々登場!水産資源の危機に挑む「次世代シーフード」最前線

2023.04.23

白身魚のデリケートなほぐれ感を再現…【ナチュミート フィッシュフライ】(日本ハム)

ハム・ソーセージ大手で、業界首位の日本ハム株式会社も近年、代替食品に力を入れており、“お肉”を使わずにお肉の旨みを再現した「ナチュミート」シリーズを展開している。2023年3月1日から新たに、“魚”を使わずに魚のような風味とほぐれ感を再現した「ナチュミート フィッシュフライ」を発売。特許出願中の独自技術で、白身魚のような風味とほぐれ感を再現しているのが特徴だ。

「ナチュミート フィッシュフライ( 104g)」参考小売価格 345円(税込)。全国の量販店、コンビニエンスストア、ECサイトなどで販売中。食べやすい一口サイズなので、スナック感覚で手軽に食べられる。

冷凍ではなく冷蔵であることと、ミニサイズなので加熱時間が短いのも特長。一品足りない時のおかずやお弁当にも便利そうだ。

1個20秒で食べられるレンジ調理では、しっとりふわふわの食感。味わいや食感はまさに白身魚そのもので、黙って出したらわからないレベルだ。

メーカーおすすめのオーブントースター調理。途中で裏返しながら4分焼くと、衣が揚げたてのようにパリパリ。衣のクリスピー感との対照で、白身フライっぽい香りとふっくら感がさらに強く感じられる(写真を見ても、レンジ調理よりも膨らんで見える)。作りたてを食べるなら、こちらがおすすめだ。

商品展示会で試食をした人からは、「ファーストフード店などで販売されているフィッシュバーガーのフィリングと比べて遜色がない」「代替魚と思えないほど、魚の風味が感じられる」という感想を寄せられたというが、納得の味わい。

「世界的な人口増や気候変動などに伴うたんぱく質の供給難を背景に、代替たんぱく質の市場は、今後さらに拡大すると予測されています。そこでニッポンハムグループは、たんぱく質の安定調達と供給を目指して研究開発を行っておりますが、『ナチュミート フィッシュフライ』は、代替たんぱくの開発技術を活かし、約1年かけて開発した代替シーフードです」(日本ハム 広報担当者)。

2023年5月下旬には、エビ不使用の「ポップコーンシュリンプ」を業務用で発売する予定。こちらはコンニャクと増粘剤を使用した独自技術で、エビのような風味と弾力のある食感を再現しているとのこと。

「カニカマ」も植物で代替…【「まるでカニカマ」】(あづまフーズ)

ツナや白身魚、エビが大豆で代替できることも驚きだが、さらに驚くのが、そもそも代替食の代表的存在である「カニカマ」の代替食品も登場していること。

開発したのは「まるで魚」シリーズ「マグロ、サーモン、いか」を自社サイト「あづまルシェ2.0」を中心に販売するあづまフーズ株式会社。「まるで魚」シリーズは「NEXTツナ1.0」「ナチュミート フィッシュフライ」と違い、大豆ではなく主にこんにゃくを原材料とした魚の代替食品。原材料はこんにゃく粉、食塩、ゲル化剤、トレハロース、ソルビット、調味料、着色料(合成、天然)などだ。

「まるで魚シリーズ」の「まるでサーモン」「まるでマグロ」「まるでイカ」各税抜き990円。薄めにスライスすることで、お刺身感がアップするとのこと。

「まるで魚シリーズ」第二弾の「まるでカニカマ」は、2023年9月発売予定で、価格は未定。原材料は糖類、えんどうたん白/ゲル化剤(増粘多糖類)、加工でん粉、セルロース、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、香料、着色料など。同社によると、第一弾の「まるで魚」シリーズについては、白い筋をつけるなど食材の特徴をよりリアルな見た目に近づける工夫を重ねたものの、食べた時の本物との味の違いが課題だったという。そこで第二弾の「まるでカニカマ」は、見た目のリアルさだけではなく、カニカマのような味を再現することにこだわり、同じように、すり身原料の安定した供給に悩んでいた創業130年を超える老舗かまぼこ製造会社フジミツ株式会社と協業で、「まるでカニカマ」を開発したとのこと。

「2023年3月に開催された『FOODEX JAPAN』での試食では非常に評価が高く、『プラントベースでこんなに美味しいのか』というお言葉を数多くいただきました。そもそもの原料の枯渇に加え、禁漁により安定した製造と供給に関して危機感を抱いたことが、水産品の代替品シリーズ開発取り組みの動機のひとつです。今ある資源を後世に繋げて、食の選択肢を狭めさせないことと、新たな食の楽しみを提供・創出することに貢献できる取り組みと考えております」(あづまフーズ株式会社 営業部 伊藤恭介氏)

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