重曹の使い方【食用】
食用の重曹は、どのような使い方ができるのでしょうか?特徴や効果について紹介するので、日々の食事の準備などに役立てましょう。
料理の下ごしらえ
重曹は、さまざまな料理の下ごしらえに使えます。例えば、魚の調理をするときに、重曹を振りかけてから水で洗い流すと、ぬめりが取れます。1Lの水に大さじ1杯の重曹を溶かした重曹水で切り身を洗うと、臭みを取ることも可能です。
山菜や野菜のあく抜きにも使えます。重曹が繊維を柔らかくするため、あくが抜けやすくなるのです。1Lの水に対して小さじ1杯の重曹を入れて沸騰させたお湯に山菜や野菜を入れてゆでましょう。
また、野菜類をゆでるときにひとつまみの重曹を入れると、色が鮮やかになり見た目がよくなります。
生地を膨らませる効果
重曹は、ベーキングパウダーと同じく生地を膨らませる効果があるため、マフィンなどのお菓子作りなどに使われることが少なくありません。ベーキングパウダーの代わりに重曹を使うこともできますが、特徴や性質が異なるため、仕上がりに影響が出る場合もあります。
例えば、ベーキングパウダーは縦に膨らみますが、重曹は横に膨らみます。また、ベーキングパウダーは、焼き色や風味に影響しません。一方、重曹は焼き色が濃くなり、香りや塩味もあり、入れすぎると苦味が出やすくなります。
素材を柔らかくする効果
重曹は、肉や乾燥豆などを柔らかくする効果があります。例えば、肉を柔らかくしたいときは、肉に小さじ1杯の重曹をなじませ5分程度置きましょう。
時間があるときは、小さじ1杯の重曹を入れた250ccの水に肉を1時間程浸すという方法もおすすめです。焼くときに縮んで固くなってしまうことも防げます。
また、煮豆を作るときにもおすすめです。豆100gに対して小さじ1/3程度の重曹を入れて作ると、柔らかいながらも煮崩れしないふんわりとした煮豆に仕上がります。
重曹を使う際の注意点
重曹は自然由来の安全な成分ですが、使用する際に注意したいポイントもあります。実際に使用する前に、どのような点に注意したらよいのか確認しましょう。
素手で触り続けない
重曹は、入浴剤やパックなどのスキンケアアイテムに使われており、濃度が濃いものでも短時間であれば素手で触れても肌に影響がないといわれています。ただし、素手で長時間触り続けると、肌荒れを引き起こす場合があります。
長時間触れるときは、ゴム手袋をはめて肌を守りましょう。特に掃除に使用する場合は、思っていた以上に時間がかかることも多いため、最初からゴム手袋を用いるのがおすすめです。
また、人によっては短時間でも肌荒れを起こす恐れがあるため、ビニール手袋やゴム手袋をはめて対策しましょう。
使えない素材・場所がある
重曹はさまざまな用途に使える便利な掃除アイテムですが、使えない素材や場所があります。ステンレスなど柔らかい素材には注意しましょう。重曹には研磨作用があるため、傷を付けてしまう可能性があります。
アルミ素材の場合は、傷が付きやすいだけでなく、黒ずんでしまうこともあるため注意が必要です。
同様に注意したいのが、表面加工されていない木製のフローリングや畳の掃除時です。皮脂汚れを掃除しようと重曹を使ってしまうと、変色する可能性があります。ジュート素材のラグなどにも使用しないようにしましょう。
構成/編集部