飲み水は無料で手に入れるべし
イタリア中に整備されている飲める水道水
ところで、夏の暑い暑いイタリアではこまめな水分補給も欠かせません。冷えたミネラルウォーターが良ければバールで500ml1.5ユーロ(約210円)、スーパーなら常温で30セント(約40円)くらい。
炭酸水も同じ価格で買えます。が、イタリアでは町中や公園など至るところに蛇口があって、その水を飲んでもいいってご存知でしたか。
さすが、2000年以上前の古代ローマ時代にはすでに立派な水道があったほど、水の確保を大切にしているイタリアです。
その名残なのか、町のあらゆるところに飲料水が出てくるよう整備されています。抵抗のない方はご自由にどうぞ。ただし、“NON POTABILE”と書かれていたら「この水は飲めません」という意味なので気を付けてくださいね。
定番から変化球まで何種類も試したくなるジェラート
“Artigianale”(職人手作り)と書かれた本格ジェラテリアを探そう
ちょっと一息つきたくなったら、やっぱりジェラートでしょう。その専門店ジェラテリアに入れば、目移りしちゃうほどにカラフルなアイスクリームがいっぱい。
まずカップかコーンを指定し、味を何種類か選びます。迷ったらピスタチオやヘーゼルナッツなどの王道をチョイス!
気になるお値段はというと、昔は1スクープで1ユーロなんて頃もありましたが、近年は1.5~2ユーロ(約260円)となり、かなり値上がりを感じるものの一つです。
まぁ、私はいつも1種類じゃ物足りないので、ちょっぴり割安になるダブル(約500円)やトリプル(約600円)くらいはペロリと平らげますけどね。
あっつい夏にはシャーベットみたいな飲み物、グラニータ(1杯3.5ユーロ:約500円)でスッキリするのもオススメですよ。
しっかりルールを守れば、教会には誰でも入場可
有名な世界遺産フィレンツェの大聖堂 教会内部は入場無料
ここまで食べてばっかりになっちゃいましたが、1000円で巡れる観光スポットもご紹介しましょう。国民のほとんどがカトリックの国ですから、至るところに点在する教会はいかがでしょうか。
実は信者じゃなくても無料で入れる教会は多く、見事な装飾や彫刻、絵画などを鑑賞できます。
なお、重要なフレスコ画や美しいモザイク床などがあると有料の場合もありますが、それでも2~5ユーロ(約280円~650円)程度です。
4世紀のモザイク床が美しいアクイレイアの大聖堂は拝観料5ユーロ(2023年4月現在)
教会がたくさんありすぎて迷ってしまったら、「ドゥオモ」「カテドラル」「バジリカ」という名前に注目してもいいかもしれません。
どれも「大聖堂」のことで荘厳な佇まい。その地域の中心的な存在です。ただし、ミサが行われている間の訪問は避けましょう。
ノースリーブの肩出しスタイルや太ももが出るようなミニスカ&短パンなども禁止されているので、その際は羽織れるものを忘れずに。帽子も取ってくださいね。
夕食前に軽く一杯!ドリンク注文でおつまみも付くアペリティーヴォ
アペロールやカンパリをワインで割った赤いカクテル、スプリッツはいかが?
散策を終え、夕食前のお楽しみといったらアペリティーヴォ。食前酒のことです。
バールやオステリア(庶民的なお食事処)の軒先は、ワインやビール、カクテルを飲みながらお喋りを楽しむ人たちであふれ、ワイワイと賑やかな雰囲気が最高です。
そこでお酒類を頼むと、簡単なおつまみも一緒に持って来てくれます。お通し代は取られず、1杯4ユーロ(約560円)程度で味わえるイタリア人の大好きなこの習慣。もちろんランチ前でもOKです。天気が良ければ外のテラス席がイチオシですよ。
さて、1000円(約7ユーロ)では優雅なイタリアンどころか、ちゃんと席について食事を取ることもできません。しかし、このように暮らしに近い、美味しい体験はいろいろとできるものです。
低予算でも現地の人に交じってカジュアルなイタリアを堪能してみてください。きっと面白い旅の一コマとなることでしょう。
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プロフィール
イタリア・ヴェローナ在住。東京のテレビ局で報道記者を務めた経験を活かし、イタリア移住後も食やワイン、伝統文化、西洋美術等を取材及びコーディネート。ガイドブックにはない穴場や現地の暮らしを紹介するほか、ワインなどの輸出仲介も行う。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員
構成/こじへい
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