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世界屈指の資産家、アマゾン創業者ジェフ・ベゾスとはどんな人物なのか?

2023.04.17

クラウドサービスAWS

クラウドサービス「AWS」が誕生したのは、アマゾンが自社サービスで膨大なサーバーを運用していたからです。アマゾンは事業規模が大きくなるにつれて培ってきた技術とサーバーやストレージを、AWSというネット上で利用できるクラウドサービスとして社外に売ることにしたのです。しかも他の企業が参入を諦めるほどの安い料金体系にすることで、現在もこのクラウド分野でシェアトップを占めています。たとえ学生であってもグローバル企業と同じようなインフラ環境を提供できるようにしたのです。

AWSの特徴として、データセンターをいくつかの地域に分散していることにあります。AIによって今どこの地域のデータセンターを利用するのが最適か自動で処理します。稼働が効率的であることから節電にも繋がるだけでなく、リアルタイムでどこのデータセンターを使用しているのか把握できないことが「セキュリティの強み」となっているのです。

こうした技術ろ信頼の積み重ねによって、現在、AWSはNASAも利用するほどのサービスへと成長しています。

ベゾスの言葉 私はそうしたいんだ、実行しよう

現在では、Kindle、オーディブル、アマゾンエコーなど、さまざまなアマゾンのデバイスが日常生活で付加価値を提供し続けていますが、こうしたハードウェアとして最初に登場したのが、2007年11月に発売された電子書籍リーダー「キンドル」です。開発当初、社内では「アマゾンはソフトウェア会社であり、ハードウェア会社ではない」という強い反対があったようです。

しかしベゾスはキンドルによって新しい顧客体験を提供しようと試みたのです。

これこそトップがリスクと責任を負う「私はそうしたいんだ、実行しよう」という、起業家精神そのものではないでしょうか。

こうして誕生した初代キンドルは、発売からわずか6時間足らずで初回生産分2万5000台が完売し、わずか300グラムのデバイスで200冊を持ち運ぶ、新たな読書体験を生み出したのです。

とはいえ成功だけではなく、失敗も経験しています。たとえば2014年6月に販売されたファイアフォンはアマゾン独自の機能を追求したことで、新たなニーズに応えることができずにプロジェクトは終わりました。しかし失敗で止まることなく、同年11月、今度は音声認識デバイス「アマゾンエコー」を成功させています。その後も2018年1月にレジで決済せずに買い物ができる「アマゾンゴー」を一般公開させ、大きな話題を呼びました。とはいえアマゾンゴーは今年に入り店舗の閉鎖が相次ぐなど、今後どのような事業展開を見せるのか定かではありません。

とはいえ、イノベーションを起こそうとする際に大きな障害となるリスクへの過剰な恐れへの対応として、アマゾンでは新規事業に取り組んだ人材はしっかり評価すること、失敗に寛容であることを重要視しています。これもベゾスによる経営哲学なのです。

宇宙事業

ベゾスを語るうえでアマゾンの他に欠かせない要素があります。それが宇宙事業「ブルーオリジン」です。これは少年時代に宇宙への憧れを抱いたことだけでなく、今後、地球の人口が過剰になって、エネルギー問題などが生じないようにするための解決策、それが宇宙だとベゾスは考えています。2023年2月9日の発表によると、NASAの火星調査ミッションのパートナーとして、ブルーオリジンが選ばれており、今後はライバル企業のスペースXなど民間企業とNASAの提携が加速することは間違いないでしょう。

また宇宙はすでに地球の水平線上として捉えられており、新たなブルーオーシャンとして宇宙経済圏が注目されています。

つまりイノベーターであるベゾスが宇宙に注目するのは必然ともいえるでしょう。

おわりに

ベゾスが提唱したアマゾンの企業文化のなかで、社外でも取り入れられているのが「ピザ2枚ルール」です。これは大企業になればなるほど、何か問題が起きたときはピザ2枚を食べるほどの少人数(一桁以内)で意思決定をするというものです。

大きな組織でいかに効率的なコミュニケーションを実践するか、これもアマゾンが躍進してきた企業文化といえるでしょう。そして多くの日本企業もアマゾンやベゾスが実践していることを取り入れることが可能ではないでしょうか。

現役の起業家として今後どのような活躍を見せるのか、同時代を生きる私たちにとって、刺激的であり注目し続けたい魅力的な人物、それがジェフ・ベゾスなのです。

文/鈴木林太郎

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