停止表示機材(三角表示板)を搭載しておく時の注意点
停止表示機材(三角表示板)は、搭載しておく位置も重要となります。
停止表示機材(三角表示板)が標準装備になっていることが多い輸入車を見てみると、バックドアやトランクリッドの内側に埋め込まれているケースがほとんどです。つまり、荷物を積載していても、故障時に取り出しやすい位置に搭載されているということになります。
一方、停止表示機材(三角表示板)が標準装備されていない車の場合、機材を収納しておく専用スペースが用意されていないことがほとんどです。そのため、多くの場合、ラゲッジの床下(ラゲッジフロア下)の小物入れに収納したり、荷室の奥に載せたりするでしょう。
しかし、ラゲッジフロアの下や荷室の奥に停止表示機材(三角表示板)を載せてしまうと、故障した時や事故の時に取り出しにくくなってしまい、機材を用意している意味がなくなってしまいます。
そのため、停止表示機材(三角表示板)を収納しておく専用スペースがない車の場合は、ラゲッジルールのサイドにある小物入れや荷室の手前側に載せておくことをおすすめします。
停止表示機材を用意することで二次事故を防げる可能性が高まる
故障や事故などの緊急時の追突防止に役立つ停止表示機材(三角表示板)は、準備しておかなければならない高速道路のみならず、一般道でも用意しておくことをおすすめします。
また、標準装備されていない車の場合には、機材を載せておく位置にも注意しましょう。
最後に、停止表示機材(三角表示板)を設置する時は、高速道路が車両から50m以上後方、一般道では約10m後方が目安となります。
停止表示機材(三角表示板)を設置することがないよう安全運転や日常点検などをすることが運転者としての義務であり責任でもありますが、もし設置しなければならないシーンに遭遇した時のためにも設置距離の目安も覚えておくとよいでしょう。
取材・文/齊藤優太