親がアカウントを作り、投稿先も決めるSNSアプリ
さて、myFirst Circleの特徴をサラッとご紹介しましょう。
myFirst Circleは5〜12歳の子どもの利用を前提に作られています。アカウントは必ず保護者が作り、そちらを子どもに与えます。アカウント作成には親の電話番号とメールアドレスが必要なので、子どもが勝手に作ることはできません。
そして、子どもがコンタクトできるメンバーの承認は保護者の管理のもとで行います。保護者は登録したメンバーを「家族」「親友」「友人」「知人」の4つのグループに分類し、子どもが投稿しても保護者が決めたグループにしか配信されません。
例えば、家族以外に知られたくない情報を子どもが投稿しようとしても、保護者が投稿先を決定するため、想定外の人に情報が届くことを防げるのです。
また、投稿に対するコメントも「いいね」機能はなく、「いいね」集めに子どもがとらわれることを回避。16文字までのテキストメッセージや8秒までのボイスコメントを活用し、悪意のある書き込みを回避できるよう工夫が行われています。
無制限データプランで毎月980円、海外ローミングができる「myFirst Fone S3」
さらに、myFirst.techは、4G対応の「myFirst Fone S3」を発表しました。
このキッズ腕時計型見守りスマホは、1.4インチの画面を持ち、200万画素の広角レンズやGPS追跡機能、IPX8防水防塵に対応。48時間待機が可能となっています。
もちろん、myFirst Circleアプリにも対応。子どもの暮らしに役立ち、見守ります。
さらに、myFirst Fone S3は本体価格が2万4800円とお手頃価格であると同時に、ソフトバンク回線の無制限データプランを、専用の「myFirst FreeSIM」により月額980円で利用できます。
SNSアプリのmyFirst Circleは親に安心を与えてくれる優れたアイテムですが、同時に、子どもにとっての制約が多いことから普及が難しいのでは? と筆者は思っていましたが、ソフトバンク回線を安価で利用できるのなら、普及の可能性は高まりそうです。こちらはインターネットでの購入のほか、対応する家電量販店でも購入できることになりそうです。
子ども用のIOT機器を作ってきたmyFirst.tech社だからできること
ここまで、SNSアプリのmyFirst Circleとキッズ腕時計型見守りスマホ「myFirst Fone S3」について見てきました。
SNSを子どもたちが利用することが当たり前になってきた現代。大切な子どもを育てる親御さんにとっては、子どもたちがSNSを利用することを、あまり良く思っていない方がいらっしゃるかと思います。
そんな中、myFirst.tech社の製品は、インターネットから過剰なまでに子どもたちを遠ざけるのではなく、適切な手段を選択し、親が子どもを積極的に守るという考え方をもたらしてくれそうです。今後の発展を見守りたいところです。
取材・文/中馬幹弘