リアル倍返し
「残業代の不払いが悪質だなぁ〜」と判断すれば裁判所はお仕置きを命じるんです(付加金・労働基準法114条)。
今回のお仕置きの金額はなんと800万円。なので合計1600くらいですね(残業代804+お仕置き800)。
会社はリング上(法廷)でヒザから崩れ落ちたでしょう。裁判官が「この不払いはクソだ!」とブチギレれば最大で倍返しのお仕置きを命じることがあります。今回はそのケースですね。
Q.
お仕置きの金額はどうやって決まるんですか?
A.
裁判官が「こんなもんかな!」と決めます。
ーー 裁判官さん、今回、倍返しを命じた決め手はどういったところにあったんでしょうか?
裁判官
「本件訴訟に表れた一切の事情を考慮した結果です」
(判決文より引用)
ね、裁判官の「こんなもんかな!」でしょ。裁判官の脳内でガラガラポンなのでよく分からんのです。
さいごに
残業時間を証明するには証拠が命です。工夫して証拠を残してみてください。証拠は合わせ技で強くなります。
今回は以上です。「こんな解説してほしいな〜」があれば下記URLからポストして下さい。ではまた次の記事でお会いしましょう!
取材・文/林 孝匡(弁護士)
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