◆ブラウジングを快適にする「戻る」「進む」ボタンの存在
Webブラウザーを使用していると、画面間を進んだり戻ったりする場面がある。また、私の場合はフォルダの階層を降りたり上ったりする場面がよくあるのだが、そんな時に便利なのが「戻る」「進む」の機能を与えられたブラウジングボタンの存在である。
このボタンを有する製品ではだいたい握った際に親指で操作する位置に設置されているものと思われるが、少なくとも私の場合はこのボタンがあるかないかで業務の効率は明らかに違ってくる。
Webブラウザーの場合はブラウザー上の「戻る」「進む」ボタンをクリックすれば同じ操作を行うことはできるが、そのためにはカーソルを移動して該当のボタンを押す必要がある。
それよりはマウスを動かすことなく親指でブラウジングボタンを押す動作の方が短時間で終えることができるので私にとってはこのボタンはなくてはならない存在になっている。
先程、薄さだけを重視するのであれば『Surface Arc Mouse』をお薦めと述べたが、『Surface Arc Mouse』にはこのブラウジングボタンが搭載されていない。
多少の薄さを犠牲にしてでもブラウジングボタンは欲しいという人の場合は本製品を購入するのが良いだろう。
なお、『BSMBB530シリーズ』とよく似た名前のものに、『BSMBB330シリーズ』というものがあるが、後者の場合はこのブラウジングボタンが搭載されていないモデルになるので、購入の際は数字の「530」が名前に含まれているか確認してもらいたい。
また、このブラウジングボタンはWindowsのみ対応しているとのことで、Windows以外の機種を使用している人の場合はこの機能が使用できない点、予め注意しておく必要がある。
◆Bluetooth接続によりPCのUSBポートをレシーバーで塞ぐことなく使用可能
本製品にはBluetooth 5.0が採用されており、Bluetooth搭載タブレットやPCであればレシーバーでUSBポートを塞ぐことなく使用することができる。
その方がレーバーの紛失のリスクが無いといったマウス側の利点に加え、PC側の方でも他の用途にUSBポートを使用できる、見栄えがスマートであるといった利点がある。
なお、タブレットやPC側にBluetoothが内蔵されていない場合は、別途Bluetooth対応USBアダプターを用意するか、今回紹介している『BSMBB530シリーズ』ではなく、(アルファベット部分が異なる)別の『BSMBW530シリーズ』を選択する必要がある。
後者の場合は2.4GHz無線を使用して本体と付属品のレシーバーを挿した機器間の通信を行うため、タブレットやPC側にBluetoothが内蔵されていなくても使用することができる。
ちなみに『BSMBB530シリーズ』と『BSMBW530シリーズ』は製品としてのデザインは同一であるためか、今回紹介している『BSMBB530シリーズ』の内部を覗くとレシーバー収納ポケットに当たる場所にはスポンジがはめ込まれているのが分かる。
『BSMBB530シリーズ』のその他の仕様について
基本的な操作を行うボタンとしては右ボタン、左ボタンの他にスクロールホイール/スクロールホイールボタンが搭載されている。
操作は快適であり、ブラックの本体に対してシルバーの色合いもバランスが取れている。なお、本ボタンは横スクロールには対応していないのでその点は注意してもらい。
本製品の電源は単3電池1本となっており、1日8時間のPC操作のうち5%がマウスに割り当てられたと想定した場合で最大972日使用可能であると想定されている(アルカリ乾電池使用の場合)。
その他にも操作音が気になりにくい静音設計や2段階(600/1200dpi)のカーソル速度切り替え機能なども搭載されている。
『BSMBB530シリーズ』を購入するには?
カラーラインナップはブラックとシルバーの2色で、各々に表面が滑らかなノーマルバージョンと幾何学的なカッティングが施されたジオメトリーバージョンがあるため計4つのラインナップとなっている。今回紹介しているのはブラックのノーマルバージョンである。
価格はオープン価格となっており、家電量販店では2,000円台前半から3,000円台前半の価格で販売されている。
文/Wataru KOUCHI
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