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世界三大歌劇場での観劇からザッハートルテまで!?ウィーンに行ったら1000円で何ができる?

2023.04.01

公共交通機関はとてもお得に利用可能!

次は生活するうえでも観光にも必要な公共交通機関をみてみよう。ウィーンの公共交通機関は便利で快適、そして安全なので市内の移動の際はとてもお勧めだ。

オペラ座前を通る路面電車(トラム)。市内の移動にとても便利だ。

ウィーン市交通局が運営している地下鉄、トラム、バスと、オーストリア国鉄が運営している電車があり、ウィーン全域をカバーしている。

市内の移動なら1枚のチケットで全ての乗り物が利用可能で、地下鉄とトラムは既に再生可能エネルギーで運行中と時代の最先端を行っている。

それでありながら1年間有効の年間チケットは365ユーロ(5万2046円)、日割にすると1日1ユーロ(142円)というかなり良心的な価格設定だ。

観光客用には24・48・72時間券、1週間券など色々あるが、翌日の午前1:00まで有効の1日券は5.8ユーロ(827円)と良心的な価格だ。1回券(乗り換えを含む80分以内の1回乗車・一方向)は距離に関係なく2.4ユーロ(342円)なので、1日で3回乗るなら1日券がお得になる。

またウィーン国際空港は郊外にあるので、ウィーン市内+別ゾーンの料金が必要になるが、空港からウィーン市内までは片道4.3ユーロ(613円)、所要時間20~30分と、これまた安くて便利だ。

観光スポットは無料で楽しめる所多し!

ウィーンの観光スポットは無料で楽しめる所も多い。世界遺産になっている「旧市街地」はもちろん無料で徒歩観光できるし、街の真ん中に建つ1359年完成の「シュテファン大聖堂」や、他の美しい教会なども入場無料で見学できる。

1359年完成のシュテファン大聖堂。塔の上に登ると街が一望できる。

バラの花が美しい「フォルクス庭園」、王宮の敷地内にある「ブルク公園」、ヨハン・シュトラウスの像が建つ「市立公園」なども全て無料だ。

市立公園にあるヨハン・シュトラウスの像。人気の記念撮影スポットだ。

ウィーンの見どころとして欠かせない世界遺産の「シェーンブルン宮殿」。ここは中世からハプスブルク家の夏の宮殿として受け継がれてきて、マリー・アントワネットも子供時代をここで過ごし、モーツァルトも演奏した場所だ。

内部ツアーのチケットは22ユーロ(3137円)するが、美しい噴水や彫刻、バラ園もある庭園は無料で散策できる。

1723年に完成した「ベルベデーレ宮殿」は、今ではクリムトの絵画を多く所蔵するミュージアムになっている。チケットは15.9ユーロ(2267円)だが、バロック様式の庭園はこちらも無料だ。

庭園と合わせて世界遺産に登録されているシェーンブルン宮殿。かつてのハプスブルク家の夏の宮殿だった。

高いユーロ圏でありながら、探してみると1000円以下でも楽しめることがいろいろある。街自体が世界遺産になっていて、公園など緑が多い都市と知られるウィーン。

安価で芸術や歴史に触れられ、便利な公共交通機関で快適・安全に移動が可能なのは、世界の住みやすい街ランキングトップに選ばれるだけあるのも納得だ。

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文・写真/バレンタ愛
2004年よりウィーン在住。うち3年ほどカナダ・オタワにも住む。長年の海外生活と旅行会社勤務などの経験を活かし、2007年よりフォトライターとしても多数の媒体に執筆、写真提供している。著書に「カフェのドイツ語」「芸術とカフェの街 オーストリア・ウィーンへ」など。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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