イーロン・マスク氏によるTwitter買収が行なわれたのは2022年4月。以来、様々な改革を進めており、中でも注目を集めるのは有料サービス「Twitter Blue」のローンチだ。マスク氏は広告を中心としたビジネスモデルに否定的といわれ、将来的にはTwitterが有料化するのではないか、そんな噂が流れている。
全世界のTwitter人口を見ると、日本は2位。だが人口比率では全体の47%にも達し、アメリカ(23%)を優に超える(Data1)。日本は世界有数のTwitterが大好き国民らしい。さらに年代別のユーザー数を見ると、一番多いのは10代で84.3%(Data2)。学生が中心の10代にとって、有料化はまさに死活問題だろう。
そこで注目したいのが「Twitterが有料化したら、次に利用すると思うサービス」。1位は「Instagram」となっている(Data3)が、果たしてインスタにTwitterのかわりとなり得るのだろうか? Data4によると、Twitter最大の利用目的は「ニュース情報を収集する」(44.4%)となっており、これを代用するのは、正直厳しそうだ。
もしも有料化したら、日本発のSNS「mixi」の人気が復活する(10代は知らないだろうけど)、そんな線もあったりして!?
Data1|日本人ユーザーの国内人口比率は47%でアメリカのおよそ2倍!
■ Twitterの国別ユーザー数ランキング
Leading countries based on number of Twitter users as of January 2022
中国ではTwitterのアクセスがブロックされており「Weibo(ウェイボー)」が主流。韓国は「KakaoTalk(カカオトーク)」が人気だ。
Data2|日本人は若い世代ほどTwitterのヘビーユーザーに
■ ソーシャルメディアの利用率[年代別]
NTTドコモ モバイル社会研究所「モバイル社会白書2022年度版」
Data3|Twitterにかわる大本命SNSはInstagramとLINEの2強状態だが……
■ Twitterが有料化したら次に利用すると思うサービス
MMD研究所「2020年度版:スマートフォン利用者実態調査 第一弾」
瞬く間にブームが過ぎ去った「Clubhouse」が10位に。現在Twitterの音声サービス「スペース」がその役割を果たしている。
Data4|ニュースなどの情報収集力はほかのSNSでは太刀打ちできない!?
■ 各種SNSの情報収集などでの利用[利用SNS別]
NTTドコモ モバイル社会研究所「モバイル社会白書2022年度版」
取材・文/高山 惠