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元トップAV女優・吉沢明歩さんに聞く、ファンのためのセカンドキャリアと結婚願望

2023.03.26

2003年にグラビアアイドルからAV女優に転身し、16年間トップ女優として活躍し続け、2019年に惜しまれながらも引退した吉沢明歩さん。現役中の出演作品は351本で売上総本数は1000万本超え、ファンサービスも怠らず全国各地で行ったイベント回数は1000回以上にも上り、いずれもAV女優としてはトップの記録を誇っている。そんな吉沢さんに現在のキャリアについて聞いた。

80代の現役女優もいるなか「私はアイドル路線のままで終わりたかった」

「AVやめた後に何するか、全く決めてなかったんですよ」と、いきなりセカンドキャリアとはかけ離れた言葉を放つ吉沢さん。ご本人的にははっきりと「これ以上やると将来的に後悔すると思った」という気持ちが先行したという。

「AVは何歳でも活躍できる業界です。もちろん20代が主流ではありますが、最高年齢でいえば80代の女優さんだっている業界ですから。

もちろん私にも熟女女優といった路線に転身することもできましたが、自分の方向性は変えたくなかった。自分で言うのも恥ずかしいんですけど“アイドル路線”は変えたくなかったんですね。もちろんファンの方も路線変更は受け入れてくれたとは思うけど、一方でそれを望まれてないような気もしたので、16年というのはいい区切りなのではないかと思ったんですね」

女優を続けるなか、AV作品のドラマ展開で求められる演技で、様々な葛藤もあったという。

「AVは視聴者を興奮させるのが目的のファンタジー作品なので、あり得ない展開があることも理解しているし、その上で演じてきました。

でも寝取られ好きの旦那さんに奥さんである私が従って旦那さん以外と致す展開のドラマ作品や、無理やりに陵辱される展開のドラマ作品などの出演オファーがきた際、終わった後の精神的なダウンが激しくなっていったんです。

もちろん撮影中は納得した上で没頭しているんですけど、終わった後にグルグルと考えるようになっちゃったんですよね。“これは本当に被害に遭った女性を軽視しているのではないか”って」

まさにこれはAV女優という職業ならではの葛藤であろう。そういった葛藤はいつ頃から感じ、どう向き合いながら仕事をこなしてきたのか。

「10年目頃には感じていたとは思います。でも、それまで仕事ばかりの毎日で、AVの撮影で精神的にダウンをしても、たとえばその次の仕事で気持ちが切り替わったりと、立ち止まる時間はあまりなかった。仕事の落ち込みを仕事で盛り返してきました。

だからこそ“これ以上やったら後悔する”って気持ちに忠実に16周年の節目でスパッと辞めて、その後は一年くらいは何もしなくていいかな……という感じでした。ある程度のところで見切りをつける意思決定は大事だと思います」

一般女優として活動したいけど自信がない…その先に見えた「新たなビジネス」

引退後の吉沢さんは、半年ほどはゆっくりと過ごした。その日々の中で「今後どうしていこう」「自分の軸ってなんだろう」ということを悩んできたという。「今度は一般女優になりたい、でも……」と思い悩んできたという。

「現役時代にはVシネやピンク映画、一般映画にも出させていただいて、自分としても演じることが好きで一般女優としてやっていきたい思いがあった。でも、いざAV女優を引退し、これまでの作品の撮影現場で自分が感じていた手応えを振り返った時に、セリフの言い回しはもちろん演技力にも全然自信がないことに気づいたんです。

だから、やりたいことと向いてることは違うのかなって思ってしまった部分もあって。それに自分からガツガツとオーディション受けに行って〜ってタイプではないことにも気づいて。だから女優のお仕事はお声をかけて下さったものは精一杯やっていきたい、と思うようになったんです」

そして2020年よりYouTubeチャンネルを開始した。これには「ファンへの感謝の気持ちを伝えたい」という思いがあった。

「そんなふうに悩んでいた中で、YouTubeやりませんかって制作会社さんからお声かけていただいて、試行錯誤しながらやっています。せっかく女優としての経験があるので性に関するお話だとかAV現場の裏話とかそういうこともやっています」

そんな吉沢さんが自らやってみたいと思えたことが二つある。一つはファンとの交流の場でもあるお料理教室だという。

「去年2月からプレオープンして初めて、本格的に始動したのが3月ですね。もともと、現役時代の頃から自炊は良くしていたし、引退してすぐパン教室に通いに行くようになってからハマっちゃったんですよね。それでいつか自分もキッチンスタジオみたいなのを持って、ファンの皆さんを呼んでパン教室とかお料理教室やりたいなって思ったんです。

月に2回開催で1部と2部に分けて4人限定なんで合計8人ですね。毎回来てくださる方もいるし、新規の方もいて様々ですが、男性がお料理に関心を持ってくれるのが嬉しいし、会うたびに包丁さばきが上達するのを見るとやりがいを感じます」

吉沢さんにはもう一つの活動もある。それが所属事務所の社長が経営する美容クリニックでのカウンセリングだという。

「『アリアメンズクリニック六本木』というメンズ専用の美容クリニックでカウンセラーとして週一回働いています。ここでは美容に興味があるというよりも、私と直接会ってお話ができるなら、ちょっと勇気を出して来てみた、という方が多くて(笑)。でも、お話をするうちに医療脱毛に興味を持ってやってくださる方もいて、美容に気を遣う男子を増やしていきたいなって企んでいますね。実は今、美容に関する気になる分野があって、それも勉強して資格を取りたいなって思ってるんです」

どんな資格なのかを聞いたが「まだ勉強を始めてないから、恥ずかしくて言えない」と吉沢さん。でも「珍しく自発的に“この資格取りたい”と思えたことなんで、頑張りたいと思います」と笑う。

キャリアを築いていきたいと思いながらも願う「もうひとつの密かな思い」

一方で「一人の女性」としての願いもあるという。

「引退してから年々、思いが強くなっているのは……結婚して家庭を持つことですね。友達じゃなくて、家の中で誰かと一緒に過ごしたいという思いが特に強くなっています。でも、相手がなかなか……ね」

積極的に出会いなどを求めたりしているのかというと、そうでもないらしい。

「やっぱり、私のことを吉沢明歩として認識している方との恋愛は考えられないので、お仕事を通じて出会う方はそもそもその対象にならないんですよね。

ではどこで出会いを探せばいいのかってなると……本当に悩んじゃいます(笑)。年齢を重ねるごとに独身の方が少なくなってきますから。いいなって思う人は、すでに家庭を持つ人だったりしますし。そういう孤独を抱える独身女性はすごく多いと思います。だからそんな人にも言ってあげたいです、“一人じゃないよ”って」

結婚したい、けどその相手が見つからない。だからと言って焦ってるわけでもないという。

「たまに、マッチングアプリでも使ってみたいなあとか思うけど、そんな度胸はありません。あれこれと考えてモヤモヤすることもありますが、結局、たどり着くのは、出会いを焦っても仕方ないということ。そのタイミングというのはあると思うので、それまでは粛々と自分磨きをして行こうかと……」

そう笑う吉沢さんはただただ美しかった。今以上に磨きをかけてどこに向かうだろうか。これからの吉沢さんの活躍に期待したい。

取材・文/河合桃子

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