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4月からレベル4が解禁!自動運転のレベル分けはどうなっている?

2023.04.01

実用化された世界初のレベル3は?

運転席

(出典) pixta.jp

世界の自動車メーカーが自動運転技術の開発に勤しむ中、世界に先駆けてレベル3を実現したのがホンダです。ホンダやメルセデス・ベンツの事例を紹介します。

世界初は本田技研工業「レジェンド」

通称『ホンダ』として知られる『本田技研工業株式会社』は、2021年に世界初のレベル3機能搭載車『レジェンド』を発表しました。

レジェンドが搭載していたのは『Honda SENSING Elite』というシステムです。システムの稼働中、運転者はハンドルから手を離したまま、車線内を一定速度で走行できます。車線変更・追い越しの際も、システムからの支援を受けることが可能です。

搭載された自動運転機能のうち、レベル3の型式指定を受けたのは『渋滞運転機能(トラフィックジャムパイロット)』です。

このシステムが稼働中に渋滞に遭遇した場合、システムが運転操作を行います。運転者は渋滞特有のストレス・疲れを感じずに済み、ストレスフリーな運転が実現します。

ただし、レベル3搭載のレジェンドは台数限定の上、リース専用車でした。2023年3月現在、国内ではすでに販売終了となっています。

参考:トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能) エンジニアトーク | Honda
参考:レジェンド(2022年1月終了モデル)|Honda

Hondaホームページ :本田技研工業株式会社

メルセデス・ベンツがアメリカ初のレベル3承認

2023年1月、ドイツ『メルセデス・ベンツグループ』が、アメリカで初となるレベル3の承認を受けました。

レベル3に相当する『DRIVE PILOT』がオプション提供されるのは、アメリカ向けの新型『Sクラス』と、EVの『EQS』で、アメリカ市場では2023年後半から納車が開始する見通しです。

DRIVE PILOTの搭載により、車両速度・車間の自動制御・車線の安定的な維持が可能となります。特定の条件下ではレベル3の自動運転が実現され、運転者は運転から解放された自由な時間を過ごすことが可能とされています。

参考:Mercedes-Benz world’s first automotive company to certify SAE Level 3 system for U.S. market Mercedes-Benz Group Innovation Product innovation Autonomous driving

メルセデス・ベンツ日本 オフィシャルサイト

自動運転の普及の目的とは?

車のテールライト

(出典) pixta.jp

自動運転の普及について、政府も強く後押ししています。自動運転が実現すると、どのようなメリットがあるのでしょうか? 自動運転で達成できるビジョンを紹介します。

痛ましい事故の低下が期待できる

自動運転が実現されれば、運転者の過失による交通事故の減少が期待できます。自動ブレーキ搭載の自動車なら、ブレーキの踏み間違いによる事故を防げます。

システムで速度管理・車線の維持も行えるようになり、運転者のコンディションによらない安定した運転が可能となるでしょう。

交通局交通企画課の2023年1月の発表によると、2022年の交通事故による死者は2,000人を上回ることが分かりました。

交通事故の原因の9割以上は、運転者に起因するといわれています。自動運転が実現することで、交通事故による死者をゼロに近い数字に近づけられるかもしれません。

参考:道路の交通に関する統計 交通事故死者数について 年次 2022年 | ファイル | 統計データを探す(令和4年中の交通事故死者について)| 政府統計の総合窓口
参考:自動運転を巡る動き|国土交通省

都市部における渋滞の緩和

交通渋滞の抑制も、自動運転実現によって期待される効果の一つです。運転操作をシステムに代行させれば、速度管理・適切な車間距離の維持が可能です。走行スピードが不安定な人が減ることで、車線の流れがスムーズになります。

また自動運転では、通行ルートの選択もシステムに任せられる見込みです。混雑している道・通行止め・工事中の道などを回避しやすくなり、道路のキャパオーバーが起こりにくくなることで渋滞の自然発生が抑えられ、走行しやすくなるでしょう。

渋滞が緩和されることにより経済活動が停滞しにくくなるほか、道路の周辺環境の悪化防止などのメリットも見込めます。

参考:自動運転を巡る動き|国土交通省

生産性の向上・国際競争力強化

自動運転の実現によって運転者が不要になれば、ドライバー不足に悩む物流会社・地方の公共交通機関などがサービスを提供しやすくなります。人的コストがカットされる分、企業の利益率が上がり、生産性の向上が期待できるでしょう。

また自動車は、日本を代表する基幹産業の一つです。自動車産業の競争力の低下は、国力の低下を招きかねません。日本は自動運転の分野でも主権を取ることで、今後も国際市場において強い存在感を発揮しやすくなるものと思われます。

参考:自動運転を巡る動き|国土交通省

構成/編集部

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