高級セダンやスポーツカーのような走りを実現したSUV マツダ『CX-60』
エンジンルーム
直列6気筒ディーゼルエンジンと48Vモーターが収まるフロント部。4WD方式は基本的に後輪駆動ベース。4400回転まで使える。
運転席と各種装備
幅広いセンターコンソールはFRらしい強力な変速機とその先の縦置きエンジンをイメージ。内装は4種類の異なる仕様を用意。
シートスペース
あくまで人間中心のコックピット、シート形状が基本。2列目は着座位置が高く、視界は良好。
ラゲージスペース
開口部はやや高めに見えるが『エクストレイル』とほぼ同じ。後席背もたれは4/2/4の分割可倒式だが床面はやや斜め。
【 ココがポイント!】新開発のシフトレバーなど内装の設計も大幅改良
センターコンソールにあるのは新開発の8速ATシフトレバー。シフトパターンはPがRの右にあるので少し慣れが必要。Miドライブモードの操作などもすべてコンソールに集約。
【 ココがポイント!】マツダ初のPHVも選べるSKYACTIVEラインアップ
SKYACTIVEは新世代技術の総称でエンジン、ミッション、ボディー、シャーシに用いられている。eは電気自動車、Dはディーゼルエンジンを表わす。『CX-60』はPHVも選べる。
完成度の高さとコスパが魅力! 日産『エクストレイル』
エンジンルーム
横置きされたエンジンは1.5Lのガソリン仕様だがモーターに電気を供給するのが主目的。エンジンが始動すると音と振動を感じる。
運転席と各種装備
センターコンソールは中空構造設計。下にはティッシュボックスやブランケット、ポーチなどを収納できる。運転席からの視界は良い。
シートスペース
シートの素材は黒のファブリック、新開発素材のテーラーフィット、タン色ナッパレザー(試乗車)、防水シートの4種類から選べる。
ラゲージスペース
後席の背もたれは4/2/4の分割可倒式でリクライニング可能。『エクストレイル』は1車種だけ、3列シートを備えた7人乗りも用意。
【 ココがポイント!】5種類の走行モードを選べる高い技術力
センターコンソールには、日産の高い技術力を象徴するドライブモードセレクトがある。オフロード/スノー/オート/エコ/スポーツの5つのモードから選択して走行することが可能。
【 ココがポイント!】前後の揺れを抑制し上質な乗り心地を実現
eは電気、4ORCE(フォース)は新しい4WDをイメージさせる造語。前後2つのモーターと左右のブレーキを統合制御しハンドリングと雪道での走破性を向上させる技術。
いずれも完成度の高さは抜群!コスパなら『エクストレイル』
マツダ『CX-60』
[運転性能]基本的に後輪駆動をベースにした4WDはハンドリングもFR的な動きで楽しい。実走燃費は16~19km/L。18点
[居住性]前席は低めの着座位置でスポーティー。後席は高めの着座位置にガラスハーフなのでやや頭上の圧迫感あり。19点
[装備の充実度]安心・安全の先進技術導入に関してマツダは熱心。今回からドライバー異常時対応システムを投入した。19点
[デザイン]ロングノーズのスポーティーな外観は『CX-60』の最大の魅力。インテリアの色使いもセンスがよく、お洒落だ。19点
[爽快感]車重は重めだがスタートからモーターアシストも効き途中から加速は伸びる。0→100km/h加速も7秒台前半。19点
[評価点数]94点
日産『エクストレイル』
[運転性能]モーターパワーの立ち上がりの軽快さはあるが、エンジン始動時の音と振動は大きめ。実走燃費は15~21km/L。19点
[居住性]後席はリクライニング、温度計付きシートヒーター、見晴らしのよさなどで快適。前席も視界が広く運転しやすい。19点
[装備の充実度]プロパイロットにナビリンク機能を追加。車庫入れもサポートは万全。外板色のバリエーションも多い。19点
[デザイン]美しさとかスポーティーさというより、多彩な先進技術を表現したようなフロントマスクに個性を感じる。19点
[爽快感]『CX-60』より大人1人分軽い車重、先進の走行制御技術、e-Powerは走行条件が悪くなるほどワクワクさせる。19点
[評価点数]95点
取材・文/石川真禧照 撮影/望月浩彦
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