年収アップに向けた会社員に人気の取り組みTOP3、3位スキルアップ、2位資格取得、1位は？

年収アップへの取り組みで多いもの

「年収アップに取り組んでいる」と回答した296人を対象に「年収アップのために具体的に取り組んでいることは何ですか？」と尋ねたところ、最も多かった回答は「複業」で、約33％を占めていた。以下「資格の取得」が約24％、「スキルアップ」が約20％と続いた。

注目すべきは「昇進・昇格への働きかけ」「個人成績を伸ばす」「上司との関係構築」など、現在の職場で評価をより高めるための試みをしている人が少なからずいること。

年収を上げるための方策と聞くと、複業や転職など環境を大きく変える行動をイメージしがちだが、現在の環境下で努力することが重要と捉えている人も数多くいた。

一方で「資産運用」を年収アップに向けた方策として実践している人は4％弱に留まった。

世帯年収別に見た場合、年収アップに向けた取り組みには違いが見られるのだろうか。

「複業」と回答した割合が最も高かったのは、年収500万円〜600万円の層だった。ただし、全体の傾向として年収が上がるにつれて複業の割合は概ね減少傾向にあることがわかる。一方、「スキルアップ」や「昇進・昇格への働きかけ」は年収の高まりに応じてやや増加傾向が見られる。

他方、「年収アップに取り組んでいない」と回答した104人を対象にその理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「自分からの働きかけでは変わらない」で、全体の約36％を占めていた。現状では何か行動を起こしたとしても、年収アップに繋げるのは難しいと感じている人も多いことがわかった。

次いで多かった回答は「現在の年収に満足している」「プライベートの時間を大切にしたい」で、それぞれ約18％、約13％という結果に。ライフワークバランスという言葉があるように、プライベートの時間を犠牲にしてまで年収アップを図る必要はないと感じている人も、少なからずいることがうかがえる。

過去に年収アップをした人で多く見られたケースは「転職」「成果」「信頼関係」

「過去に年収アップをした際、年収アップの要因は何でしたか？」と質問したところ、最も多かったのは「転職」で、全体の約16％を占めていた。次いで多かったのが「相応の成果を出したため」で約15％、3番目に多かった回答は「信頼を獲得したため」で約12％という結果が出ている。

＜調査概要＞
テーマ 「現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについて」
集計期間：2023年2月15日～2023年2月25日
回答者：会社に勤務している20代～50代（全400名 男性：246名 女性：152名 その他：2名）
アンケート詳細：https://min-ten.com/guide/guide_14318/

出典元：株式会社スタジオテイル

構成／こじへい