今の年収に満足しているビジネスパーソンはどれくらいいるのだろうか?また、年収アップに向けた取り組みとしては、どんなことが有効なのだろうか?
Webメディア『みんなの転職「体験談。」』はこのほど、会社に勤務している20代~50代400名を対象に「現在の年収への満足度と年収アップへの取り組み」についてのアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
現在の年収に満足しているか?─「不満」が67%
現在の年収に「満足している」「少し満足している」と答えた人は、全体の33%に留まった。特に「満足している」と回答した人は7%と、全体の中でも少数派という結果が出ている。
一方、現在の年収が「少し不満」「不満」と答えた人は67%にのぼった。7割近くの人は現状の年収に満足しておらず、本音としてはより高い年収を希望していることがわかる。
最も高い割合を占めたのは「少し不満」で、全体の41%を占めていた。4割強の人は強い不満を持っているわけではないものの、現状の年収に決して満足していないことが見て取れる。
年代別に見ると、現在の年収に「満足している」「少し満足している」と回答した人は40代以上の年代に多いことがわかる。
反対に「少し不満」「不満」と答えた人は20代・30代に多く見られ、20代に至っては72%の人が現状の年収に不満を抱いていることが浮き彫りになった。
世帯年収別の満足度では、「満足している」と答えた人の割合が最も高かったのは年収1,000万円超の世帯だった。反対に年収200万円未満の世帯で「満足している」と回答した人は0%という結果が出ている。
一方、年収に何らかの不満を抱いている人の割合は年収が上がるにつれて概ね低くなっていくものの、500〜800万円の年収帯では「少し不満」「不満」を合わせた割合にほとんど差が見られないことがわかる。
日本国内の平均年収が443万円(※国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」より)であることを踏まえると、平均よりも高い年収を得ていても現状に不満を抱いている人が少なくない実態がうかがえる。
年収アップのための取り組みをしているか?─「YES」が74%
「年収アップのための取り組みをしていますか?」と質問したところ、「はい」と回答した人は74%と、高い割合を占めていた。
年代別にみると、年収アップに向けた取り組みに対して、若い年代ほど積極的な傾向があることが見て取れる。特に20代・30代で「年収アップに取り組んでいる」と答えた人は全体の76%に達しており、4人に3人は何らかの取り組みを実践しているという回答を得た。
世帯年収別では、年収アップに向けた取り組みに積極的な人の割合が最も高いのは世帯年収400万円〜500万円という結果が出ている。
ただし、どの年収帯でも6割を超える人が年収アップに取り組んでいることから、現状の年収に関わらず年収を上げるための具体的な行動を取っているといえるだろう。
年収1,000万円以上の世帯でも68%の人が年収アップに取り組んでいることから、「現状に不満がない=年収アップを目指さない」とはいい切れないことがわかる。