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「目的は絶対にブレることなく、手段は柔軟に変える」料理家SHIORIさんが語る自分の名前で仕事をする覚悟

2023.03.31PR

デビュー作『作ってあげたい彼ごはん』が大ヒット。料理家として、レシピ本やメディアへの出演、対面型料理教室など、さまざまな形でヒットを生み続けるSHIORIさん。現在は、一児の母であり、1万人もの生徒を抱えるオンライン料理教室を主宰する経営者でもある。

ライフステージの変化やコロナを含めた時代の移り変わりすらバネにして、常に人生を切り拓いてゆく。そのエネルギーの源をまとめた最新著書おいしい仕事術を出版するSHIORIさんに、「自分にしかない働き方をしたい」と願う人たちへアドバイスをもらった。

前編はこちら

時代に寄り添うには“目的は絶対にブレず、手段は柔軟に変える”。

ライフステージも社会の状況も、刻一刻と変わります。とくにコロナ禍で、社会は大きく変わりました。その波に乗るためにも、最初からガチガチに決め込んだり、一つのやり方にこだわりすぎないで、柔軟であることがまず大事だと思います。

私が心掛けているのは、“目的は絶対にブレず、手段は柔軟に変える”ということ。私の“目的”は、料理の楽しさを伝えて、それにより皆さんの暮らしが豊かになること。実はこれ、『作ってあげたい彼ごはん』を出版した頃から、かれこれ15年以上変わっていないんですけれど……。そのためにとっている“手段”は、その時々でさまざまです。出版、TVなどのメディアを介しての発信、対面料理教室、note、YouTube、Instagramでのライブ配信、そして今はオンライン料理教室と、ライフステージや時代ごとに自分に出来る“手段”で、“目的”に全力で向き合っています。

“目的”が一貫しているから、自分としても納得しながら、今の最善を追求し続けられるんですよね。もし、すでに自分の名前で仕事をしているけれど何かうまくいかないと感じている人は、一つの“手段”にこだわりすぎているのかもしれません。こだわるべきは“目的”で、目的を達成するためにいろいろな角度の“手段”をとってみると、前に進めるかもしれませんよ。

技術や知識に想像力を足して100を目指す。

自分の名前で仕事をするには、圧倒的なセンスや才能、飛び抜けた技術が必要と思うかもしれません。もちろんそういう人もいますが、本当に一握りです。私はそうではないので、つねに技術や知識を磨きながらやっています。それでも、まだまだ未熟と感じる部分はありますが、足りない部分は想像力でカバー出来るとも思っています。相手に寄り添って、何が喜ばれるか、何が役立つかを考えながら、必要な物事を自分の仕事にプラスしてゆく。技術や知識に想像力を足して、100を目指すイメージです。

「自分がされて嬉しいことを人にもしてあげなさい」。これは、両親が私に繰り返し伝えてくれた教えです。子どもの頃から人に喜んでもらうことに幸せを感じてきた私は「どうしたら相手が喜んでくれるか」を考えることが好きでした。想像して実践して、相手の喜ぶ姿が嬉しくてまた想像して。そんなことを繰り返し、小さな成功体験を積み重ねることで、想像はより細部にわたるようになり、その感覚は研ぎ澄まされる。想像力はそうして鍛えられるのだと思います。

自分の経験や価値観が想像力の支えとなるので、いろいろな価値観に触れることも大切です。本を読んだり、知らない場所へ足を運んだり、自分と異なる意見を持つ人と交流したり。自分と違う世界や考えを知り、受け入れて、日頃から意識的に幅を広げます。

想像力が広がると、コミュニケーションもスムーズになり、信頼関係もより深まってゆくと思います。20代の私は、自分のものさしだけで物事を判断しがちで、うまくいかなければ原因を相手のせいにし、視野の狭さや想像力のなさから悩むこともありました。でも、相手には相手の事情、立場、考えがあり「見えているものが違うのかもしれない」と気づいてからは、歩み寄りを覚え、視野が広がり、お互いに心地よい着地点を探せるようになったんです。想像力は“よく気がつく人”“寄り添える人”という強みも育んでくれます。これは、自分の名前で仕事するうえでも、宝物になると思いますね。

「人生、今日が一番若い」。人間力を大切に、覚悟をもって進もう。

私は22歳で独立したので、企業に就職したことがありません。料理研究家のアシスタントを卒業して以来、ずっと自分の名前で仕事をしてきました。その中で、自分で未来を切り拓くには、仕事への向き合い方や心の持ちようがまず大事だと考えています。

自分の名前で仕事をするのは、やりがいがあると同時に、責任と重圧も大きくなります。私は、積み重ねてきた信頼を崩さないように、緊張感を胸に、決して奢ることなく手を抜かず、自分を律してきました。その上で心掛けている3つが「正直であること」「素直であること」「一生懸命やること」です。

「正直であること」は、嘘をつかないだけでなく、ずるいことをしない。人を出し抜いたり、手柄を横取りしたり、自分の心がざわつくことはしません。「素直であること」は、反省点や周囲のアドバイスをより深く受け止めるために大事。素直だと、自らの成長を促せます。「一生懸命やること」は、とにかく行動。やると決めたこと(目的)に向けて、一生懸命やります。このとき、やり方(手段)は変えてもOKです。未来を切り拓くには、小手先ではだめ。窮地に立たされたときほど、根っこにある人間力が輝いてきます。

そういう意味でも、何かを始めるのに年齢は関係ありません。いくつからでも、いつからでもいい。とくに年齢を重ねた方は、そのぶん経験があるので、必ず何かしら役に立ちます。人生は一度きり。思い立った今日が一番若いのだから、「今からでは遅い」ということはないんです。

もし「私にも出来るだろうか」という不安が過ぎったり、どうも自信を持てない人は、覚悟をきめましょう。自分の名前で仕事をするには、やりぬく覚悟さえあれば如何様にもなります。厳しいことを言うようですが、不安や迷いがあるうちは難しいので、別に無理をしてやらなくていい。「自分の名前で社会に関わる」という覚悟こそが、自分の未来を切り拓く力になってくれると思いますよ。

SHIORI(しおり)
料理家。1984年、埼玉県出身。 22歳でレシピ本『作ってあげたい彼ごはん』を出版。以後、同シリーズがベストセラーとなり、現在までの著書累計は417万部を超える。フランス・イタリア・タイ・ベトナム・台湾・香港・ポルトガル・スペイン での料理修業経験があり、世界各国の家庭料理を得意とする。結婚・出産を経て、現在は約1万人の生徒数を誇るオンライン料理教室『L’atelier de SHIORI Online』を主宰。YouTubeでのレシピ発信、Instagramやnoteなどでの料理だけではないライフスタイルの発信を積極的に行い、同世代の女性を中心に高い支持を得る。

『料理でしあわせを届け続けてたどり着いた おいしい仕事術』
レシピ本累計400万部超、生徒数1万人のオンライン料理教室『L’atelier de SHIORI Online』を主宰する料理家・SHIORIが、料理で幸せを届け続けて見つけた「仕事術」を惜しみなくまとめた1冊。2023年3月17日、小学館より発売。

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https://www.shogakukan.co.jp/books/09311518

取材・文/ニイミユカ 撮影/廣江雅美、Daiki Nakagawa

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