『KableCARD 2.0』の機能
ここからはこの製品の特徴を旧版との違いも交えて紹介していこう。
1. この製品1つであらゆる機器への充電に対応
本製品の最大の特徴がこれである。まず本製品を開くと外周を取り巻くType-C to Type-Cケーブルが目に入る。このケーブルだけで充電する場面もあるだろう。
ちなみに旧版との違いの1つがこのシリコン製のケーブルであり、素材が変更されたことで旧版のケーブルよりも明らかにしなやかになっており、耐久性が増していることが分かる。
交換可能コネクタとして他にはUSB-A、Lightning、Microが用意されているため、これらの組み合わせによりおおむね全てのスマートフォンやガジェット類の充電には対応できるものと思う。
2. さらに使いやすくなったワイヤレス充電機能
無くても困らないが、一度使い始めると手放せなくなるワイヤレス充電にも本製品は対応している。
本体に格納されているType-C to Type-Cケーブルの両端のうち、左側のコネクタを本体に差し込んだまま、取り出したもう一方のコネクタを電源に接続するとワイヤレス充電を行うことができる。
本体はカバーを開いたまま立て、受台を広げることでスマホスタンドとして使用することができるので、この状態でワイヤレス充電を行えば充電しながら動画等を視聴することも可能だ。
ちなみにこのワイヤレス充電に関しても旧版からのアップデートがなされており、その一つがは出力が5Wから10Wに増加されている点である。確かに充電の速度は早くなっていることを実感する。
また、もう一つのアップデートが充電する機器の位置の自動修正機能である。これはセットしたスマートフォンの位置を充電可能な位置まで磁石の力を利用して微修正してくれる機能である。個人的にはこのアップデートがかなり便利だと感じている。
ストッパーも何もない中でもスマートフォンをセットするだけでほぼ確実にワイヤレス充電が開始されるのは間違いなくこの機能のおかげであり、ストレスなく充電できるこの機能は個人的に画期的であると思っている。
3. 使用頻度は高くないかもしれないが、いつか役立つ機能たち
本製品では旧版から引き継がれている機能が他にもある。その一つがアンビエントライト(間接照明)である。
こちらも先ほどのワイヤレス充電と同じくケーブルの一端を本体に接続したままもう一端を電源に接続し、本体内部のスイッチをスライドさせることで2段階の明るさで間接照明として使用することが可能だ。
照明の明るさは思いのほか強い上、今回私が選択したサファイアカラーのようにスケルトンボディのタイプの場合は本体を通じて灯りが漏れるので余計に明るく感じた。
また、本製品はmicro SDカードリーダーとして使用することもできる。こちらもやはりケーブルの一端を本体に接続したままもう一端をPC等に接続して使用する。
その他、SIMピンとSIM用のポケット×2つが用意されているが個人的にはあまり使用する機会がなさそうな機能である。
『KableCARD 2.0』を購入するには
旧版ではカラーラインナップはブラックとホワイトの2色であったが、新版より新たにサファイアとルビーが追加された。
今回紹介したのはルビーであるが、80年代生まれの私にとってはこうしたスケルトンのデザインはそれだけで懐かしくセンチメンタルなデザインでとても気に入っている。
クラウドファンディングのプロジェクトでは一台あたり4,480円から入手することが出来たが、2023年3月10日時点では一般発売は未開始となっている。
旧版もクラウドファンディング後に一般発売されているので、気になった人は今後の一般発売の情報をチェックしていくと良いだろう。
文/Wataru KOUCHI
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