DIME MAGAZINE
国内のスタートアップ企業は約1万社。その中でプロが注目している企業とは？ 個人投資家、ベンチャーキャピタリストに聞くと、知られざるすごい会社が続々上がった！
フードテック分野の注目スタートアップ
星評価について
下記の3点を編集部が判断。星の数の基準は次の通り。三つ星：素晴らしい。二つ星：とても良い。一つ星：良い。
新規性：サービス、プロダクト、事業モデルの目新しさを採点。将来性：トレンドの観点から将来性を予想。インパクト：社会に与える変化の大きさを消費者目線で評価。
NY発の植物工場「Oishii Farm（オイシイファーム）」
設立／2016年12月 資本金／5000万ドル 従業員数／140名
社長はコンサル出身。異分野から食の革命に挑む（シニフィアン・朝倉さん）
「世界最大の植物工場を作る」ことをゴールに日本人が米ニューヨークで起業。日本品種のイチゴを主力とし、世界で初めて植物工場で高級イチゴの安定量産化に成功した。日本の農業技術をベースにした独自の栽培方法、テクノロジーにより環境条件を自動でコントロールできるのが強み。「同社のイチゴは圧倒的においしい。アメリカには類がなく、それが強烈な付加価値となって高価でも売れています」（朝倉さん）
世界最大のイチゴ植物工場
CEOの古賀大貴さんは1986年生まれ。慶応義塾大学卒業後、コンサルティングファームを経てUCバークレーでMBA取得。在学中に起業した。
米の大手スーパーで販売
収穫したイチゴはマンハッタンの高級スーパーチェーンに並ぶ。1パック20ドル（約2600円）と高価ながら、飛ぶように売れている。
〈DIMEの読み〉日本の農業技術とITを駆使したハイスピードな研究開発の融合がすごい。植物工場で量産するイチゴはいずれ世界中に広がっていくはず。ほかの野菜、果物への展開も予測できる。
新規性／★★★ 将来性／★★☆ インパクト／★★★
テイクアウト&デリバリー専門カレー店を運営「FOODCODE（フードコード）」
設立／2018年11月 資本金／3億9738万3095円 従業員数／12人
カレーは週2～3回食べる人もいるリピート商材だが、CoCo壱番屋に続く企業がなかなか出てこない。「TOKYO MIX CURRYは日本人好みの味にしていてヘルシー。メニューやトッピングも豊富で、飽きがこない。しかも注文プロセスがすべてスマホで完結していて、今どきのユーザー体験も魅力で便利です」（有安さん）
ヘルシーさとアプリの利便性で〝カレー界の巨人〟に切り込みます（投資家・有安さん）
アプリで注文が完結できるのが超便利
〈DIMEの読み〉カレーを「月1回以上」食べる人は8割を超えているという統計もあり、業界トップの壱番屋の売上高は380億円。巨大なカレー市場をFOODCODEが〝食っていく〟かも。
新規性／★★☆ 将来性／★★★ インパクト／★★☆
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