ボーっとしていると必要な情報は入ってこない
私は投資家という職業柄、人と話すときも遊びのときも何を見たり聞いたりするときも無意識的に「投資」と結びつけていますが、これは皆さんの仕事でも同じです。
例えばクリエイティブな仕事をされている方だと、プライベートの中にも仕事につながるいろいろなヒントがあります。また、個人事業主や会社経営者だと、売上や事業を広めるヒントやチャンス、人との出会いは、オフの時間の中にたくさんあるはずです。
自分の仕事につながる=シンプルに自分の収入が増える、というのが同じ次元にある人は、オン/オフの切り替えがしやすいのではないでしょうか。
一方で、デスクに向かって資料を作るとかデータを分析するとかが仕事だと、パソコン環境がないと仕事にならないですし、やっぱりほとんどの人にとって、遊びは仕事にはなりませんよね。
職種によって違いますが、サラリーマンすぎる人というのは、オン/オフを切り替えにくいのかもしれません。そして、そういった仕事していると、残念ながらFIREには近づきにくいのだと思います。
FIREをするための情報や自由を得るために必要な情報は、ボーっとしていても入ってきません。そういった情報をキャッチするためにも、明確に意識して興味関心を持ち、アンテナを張ってみてください。
今回のまとめ「常に興味・関心を持ち、アンテナを張ろう」
多くの人は、あまり自分の仕事に興味を持っていないのではないでしょうか?
今の仕事を心から楽しめている人って、あまりいないですよね。そもそも仕事が楽しくないし、興味がないし、ストレスばっかりだから、「休日まで仕事のことなんて考えたくない」と、仕事のことをシャットアウトしてしまっていませんか。
これは、すごくもったいないことです。
常に「自分の仕事につながらないか」と興味や意識を持つためには、「余暇」や「心のゆとり」が必要なのだと思います。日常的な目の前の仕事でいっぱいいっぱいになって疲弊していたら、そんな余裕は持てないですから。
目の前の日常的な仕事ばかりやってきた延長線上に「今の自分」はいます。ずっと同じレールの上に乗っている限り、行き先はもう決まっています。
このような状態から抜け出しFIREをしたいというのは、「今の自分」が生きてきた延長線上から外れる行為。今までの延長上とは違う未来にしたいなら、レールから外れる時間を多く取ったほうがいい。日常的な目の前の仕事で精いっぱいの人にとって、「余暇をとる」というのはレールから外れることだと思います。レールから外れることで、今とは違う場所に行けるのです。
文/遠藤 洋(えんどう・ひろし)
投資コミュティixi主宰、投資家・自由人。1987年埼玉県生まれ。大学在学中にアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資を始める。大学卒業後、ベンチャー企業に入社。26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大18倍、1銘柄だけで億超えのリターンを達成。その投資経験をベースに、経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、これまで1600人以上の個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出。現在は投資をしながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。
構成/向井翔太