採用計画に対して「充足」が約4割で、2012年卒の調査開始以来最低値
採用充足状況は、「採用予定数を充足できた」企業が40.4%で、2022年卒に比べ11.8ポイント減少した。従業員規模別で見ると「5000人以上」19.6ポイント減少、「300~999人」14.6ポイント減少の順に2022年卒からの減少が大きかった。
採用数が計画より少ない理由を見ると、「内定辞退が予定より多かった」52.7%、「選考応募者が予定より少なかった」51.7% の順で高かった。
採用意欲は増加傾向。採用基準は「2023年卒並み」が8割
2024年卒採用について採用予定数を聞いたところ、2023年卒の平均26.9人から2.5人増えた29.5人であり、採用意欲が増加傾向にあることがわかる。
2024年卒の採用基準については、「2023年卒並み」が78.8%で最も高く、「厳しくなる」は8.8%、「緩くなる」は4.3%だった。2023年卒では「緩くした」が8.3%で「厳しくした」の8.7%とほぼ同水準だった。
特に、従業員規模「300人以上」では、「緩くした」が「厳しくした」より高いもしくは同率であり、比較的規模の大きい企業において採用基準を緩くしていたことがわかる。
応募人数は「減る」、内定辞退人数は「増える」と厳しい見通し
2023年卒採用と比較した2024年卒の見通しを聞いたところ、応募人数では、「減る」が25.6%と「増える」の22.4%を上回った。地域別で見ると「北海道・東北」で「減る」が27.5%と「増える」の16.8%に比べ10ポイント以上高かった。
内定辞退人数は「増える」が20.0%と「減る」の11.4%を上回った。従業員規模別、地域別で見ると、全ての属性で「増える」が「減る」を上回った。
出典元:株式会社リクルート
構成/こじへい