2023年卒の就職 ・ 採用活動では、どのような動きが見られたのか。また、 2024 年卒以降の採用活動はどんな見通しになっているのか。
リクルートの研究機関・就職みらい研究所はこのほど、学生の就職活動および企業の2023年卒採用活動の実態、また、2024年卒以降の採用見通しについてまとめたデータ集『就職白書2023』の一部を公開した。
本稿では、さらにその中から、2023年卒学生の就職活動開始時期や2024年卒採用への企業の採用意欲などに関する調査結果を抜粋し、紹介する。
就職活動開始当初の第一志望群への入社が6割を超え、過去最高値
2023年卒学生のうち、「民間企業に就職する」ことが確定したのは81.3%(2022年卒差+0.3ポイント)と、2022年卒と同水準だった。
就職先が確定した2023年卒学生の、入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度は、「当初からの第一志望群」が61.5%(同+5.7ポイント)で、聴取を開始した2015年卒以降で最高値だった。
入社予定企業等に就職することへの納得度は、「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」と回答した学生が72.4%で2022年卒並みだった。
就職活動開始時期は9月までが約6割、入社予定先からの内定取得時期は6月が約2割
就職活動を終了した学生に就職活動の開始時期を聞いたところ、「卒業年次前年9月まで」が59.7%で、2022年卒の44.0%と比べ15ポイント以上高かった。
就職先が確定した学生の入社予定先からの内定取得時期は、「卒業年次6月」が18.3%で最も高かった。就職活動開始時期別に見ると「卒業年次前年9月以前」に開始した学生は6月が17.6%だったが、4月が18.1%と最も高かった。
「卒業年次前年10月~2月」に開始した学生は6月の23.5%が、「卒業年次前年3月以降」に開始した学生は6月の19.4%が、それぞれ最も高かった。
卒業後の進路を考え始めた時期が早いほど、就職活動開始時点の働く意欲が高い
就職活動を開始した時点での働く意欲を聞いたところ、「十分」「どちらかというと十分」を合わせた「十分・計」は57.4%だった。
卒業後の進路を考え始めた時期別に見ると、高校生以前では「十分・計」が70.7%で、大学1年または2年が68.9%、大学3年前期が55.9%、大学3年後期が54.9%、大学4年が46.8%であり、卒業後の進路を考え始めた時期が早いほど就職活動開始時点での働く意欲が高いことがわかる。
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