かつては「入社したらとりあえず3年は働け」とよく言われていた。しかし、若い時間は有限だ。やりがいのない仕事、居心地の悪い会社に費やした3年間は、もう二度と返ってこない。
そんなわけで、入社早々に転職を考える若手社員も近頃は珍しくなさそうだが、実際のところ、20代のビジネスパーソンは入社何年目で転職する場合が多いのだろうか?
転職・キャリア領域に特化したサービス提供をするかけるはこのほど、20代で転職したことがある男女100名を対象に「20代の転職時期」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
20代の転職時期で一番多いのは「社会人3年目」
「転職した時は社会人何年目の時だったか」と質問したところ、28人が「社会人3年目」と回答して最多となり、以下、「社会人4年目」(26人)が続いた。
また、社会人3年目、社会人4年目に転職した人からそのタイミングで転職した理由について尋ねると、以下のようなコメントが寄せられた。
・2年は続けなければ逃げることにもなりそうだったし、中途半端なまま辞めるのも嫌だった為
・3年目に入り、ある程度のスキルも身についたし、そろそろすぐに辞めたとは言われないかなというタイミングで転職しました。
・自分自身で3年間以上がんばってスキルアップをして、認められた上で転職をすることが重要だと考えていたので、それを実行することができたと考えています
20代の転職回数は「1回」が最多、転職月は1月・4月・10月が多い傾向
「20代で何回転職したか」と質問したところ、56人が「1回」と回答し、最多となった。
「何月に転職活動を始めたか」と質問すると、さほど大きな差は見られなかったが、1月・4月・10月が多く、8月・11月が少ない結果となった。
転職活動に要した期間、「1ヶ月~2ヶ月」が最多
転職活動を始めた時期については、「特になし」が最も多く、転職時期にこだわりがない人が多いことがわかった。
それ以外では「年度初め/期が変わるタイミング」「賞与をもらった後」「配属の変更/組織体制の変更」が多くなった。
転職活動にかかった期間(転職活動開始~内定承諾)について調べたところ、35人が「1ヶ月~2ヶ月」と回答して最多になり、次いで31人が「2ヶ月~3ヶ月」と回答した。
また、転職活動が4ヶ月以内に終わった人は回答108件中95件となり、4ヶ月以内に転職活動が終わる人が多数だとわかった。
入社時期について調べたところ、「4月」(27人)が最も多く、それ以外の月ではあまり大きな差は見られなかった。
<調査概要>
調査対象:20代で転職を経験した全国の男女
調査期間:2023年2月2日~2月15日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:100人(男性41人/女性58人/無回答1人)
出典元:株式会社かける
構成/こじへい