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ジャンクなイメージは昔の話!?世界のファーストフードチェーンのヴィーガン&ベジタリアンメニュー最新事情

2023.03.17

目覚ましい勢いで進むヴィーガンの動き

日本では目にすることはあっても、レストランなどではあまり浸透しているといえないベジタリアンやヴィーガンメニュー。

簡単にいうと「ベジタリアン」とは肉や魚を食べない菜食主義のことで、「ヴィーガン」とはベジタリアンの一種で乳製品や卵なども動物性由来の食品を一切口にせず、小麦や豆製品など植物性由来の食品だけを食べる完全菜食主義のことだ。

ウィーンでは、数年前から注目度がアップしていたヴィーガンだが、ここ2~3年は更に目覚ましい進化が見える。

ウィーンでも従来は一部のこだわり派だけのものだったが、2023年3月現在、ウィーンの多くの飲食店にはベジタリアンやヴィーガンメニューがある。

普通のスーパーでもヴィーガン食材コーナーがあり、ヴィーガン専門店も増えた。食だけではなく、それは日常生活で使う日用品にまでよく見るようになった。

化粧品やネイルカラー、ボディークリームや歯磨き粉に至るまで多くのヴィーガン商品が普通のドラックストアに並んでいる。

その種類やバラエティーの多さ、そのヴィーガン商品増加のスピードは見て分かるほどで、今では生活の一部に当たり前にあるものになっている。

そしてその影響は、日本でもおなじみのファーストフードチェーン店にも及んでいる。ファーストフードというとジャンクフードのイメージが強く、「ヘルシー」や「ヴィーガン」などとは程遠いイメージだが、人々のニーズに合わせてここ数年で大きく変わってきている。

今回はウィーンでトレンドになっているファーストフードチェーン店のベジタリアン&ヴィーガンメニューを紹介したい。

ヴィーガンメニューのみ扱うバーガーキング

バーガーキングは2019年に初めて「植物性の肉」を製造する会社「ベジタリアンブッチャー」と協力し、植物性成分(大豆と小麦)で作ったパテを使用した商品を提供し始めた。

「100%テイスト、0%ミート(100%そのままの味、肉は0%)」をスローガンに、2021年6月にドイツ、ケルンで世界初のヴィーガンメニューのみを扱う店舗を期間限定でオープンした。

続く2021年10月にはスペイン、マドリッド、2022年3~4月にはイギリス、ロンドン、2022年11月ポルトガル、リスボンにと、それぞれ期間限定のヴィーガン専門店をオープン。オーストリアの首都ウィーンでは2022年7月にヴィーガンメニューのみの店舗が登場した。

ヴィーガン100%のお店の外観。ヴィーガンのイメージ色、緑を全面に押し出した店舗で大きく「100%ヴィーガン」と書いてある。

人の流れが多い所にという理由で、ウィーン市内の大きな駅構内にある。

今まで他国であったヴィーガン専門店は、どこもオープン当初から長くても数か月という期間限定での営業だったが、ウィーン店の運営期間は「必要とされる限り営業し続ける。お客さん次第。」という斬新なコンセプトだ。

私もたまにこの駅を利用するが、8か月経った今もなかなかの人気でカウンターに行列が出来ていたり、ほぼ満席という状況も見かけるくらいだ。

ヴィーガン100%の店内。25席ほどの大きくはない店内だが、比較的若い年齢の人たちで賑わっている。

扱っているメニューは、バーガーキングを代表するワッパーシリーズはもちろんチーズバーガーなどビーフバーガー11種類、植物性チキンやチキンナゲットを挟んだチキンバーガー3種類、サラダ&ラップサンド9種類、子供用メニュー4種類と豊富。

もちろんサルサソース、マヨネーズ、ケチャップ、バーベキューソース、マスタードなどもすべてヴィーガンだ。

「Vegan Ch**seburger」チーズバーガーだが、植物性成分で作られたチーズなので「 Ch**se」と表記している。パテは見た目も味もビーフのものとあまり変わらず美味しい。

特筆すべき食材としては、水、ココナッツオイル、レンズ豆で作られたヴィーガンチーズと、大豆と植物性成分で作られたヴィーガンベーコンだ。

そしてBen &Jerry’sのヴィーガンアイスクリームも、この店舗でしか取り扱いのない商品だ。

「Vegan Chili Ch**se Nuggets」ヴィーガン チリチーズナゲット。牛乳なしのヴィーガンチーズで作られている以外は見た目も味も普通のチリチーズナゲットと変わらない。

ヴィーガン専門のバーガーキングでのみ販売されているヴィーガンのアイスクリーム

他の店舗でも植物性成分で作られた”肉”商品を扱っているが、ヴィーガンではない。というのも通常のビーフパテを焼いているのと同じグリルで植物性の肉も焼いているからだ。また通常店舗で使用しているマヨネーズには卵が使用されている。

ドイツのバーガーキングでは、2022年4月から全ての商品に使われているマヨネーズを卵が使われていないヴィーガンに変更した。

動物性成分を含まないマヨネーズは、脂肪分が10%カット出来るほか、アレルゲン表示が減らせるためより多くのお客様に提供可能になるメリットがあるからだという。

オーストリアの通常のバーガーキングではマヨネーズはまだ卵を使って作られたものだ。だが、追加で頼めるケチャップはヴィーガンだ。

バーガーキング・オーストリアは、2030年までに通常店舗でもメニューの半分を植物性由来の肉を使った商品にすることを目標に掲げている。

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