小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

投資先としても魅力的な石油グローバル企業、エクソン・モービルVSシェブロンの戦い

2023.03.14

石油業界における大手企業は「スーパーメジャー」と呼ばれており、現在そこに該当する企業は6社ありますが、なかでも米国株投資家に人気の銘柄はエクソン・モービルとシェブロンの2銘柄です。

どちらも米国を代表する石油グローバル企業であり、社名を知っている方も多いでしょう。

またウクライナ危機により生活インフラの基盤であるエネルギー問題の関心の高まりやEVの普及による石油産業への影響など、今後の行方がどうなるのか注目している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の米国企業VSシリーズはこの2社を中心に、石油企業の魅力と今後の行方について考察していきたいと思います。

【米国企業VSシリーズ】 エクソン・モービル VS シェブロン

エクソン・モービルの創業は1882年、シェブロンの創業1879年です。

そもそもエクソン・モービルもシェブロンもルーツは同じで、19世紀末に米国や世界の石油業界を実質的に支配にしていたジョン・D・ロックフェラーが率いていたスタンダード石油です。

両社ともに原油や天然ガスなどの資源の調査や探鉱、そして生産〜精製〜販売という上流から下流までのサイクルを自社で一括する垂直統合のビジネスモデルを展開しています。

そもそも石油関連産業は需要がなくなるとは考えられませんが、石油から再生エネルギーへと転換していく流れが今後加速していくことは確実です。

とはいえ石油企業はテクノロジー企業のように大きく成長を期待するのではなく、長期的に安定した事業が継続されることに強みがあります。

なぜなら産業構造的にも高収益なビジネスであるため、売上成長率は低いものの、しっかりと配当を出す傾向にあるからです。

現在の株価と配当、直近(2022年末)の2社の業績とは下記のとおりです。

【エクソン・モービル(XOM)】

株価110.01ドル 配当利回り3.26% (23年3月9日時点)
売上高 398,675(百万ドル)、営業利益率 6.2%、PER 8.51 (22年末)

【シェブロン(CVX)】

株価162,98ドル 配当利回り3.68%(23年3月9日時点)
売上高 235,717(百万ドル)、営業利益率 5.6%、PER 8.98(22年末)

このように両社共に他のセクターよりも配当利回りが高い傾向にあることも特徴です。

原油価格やESGの影響を受けやすい

これは石油業界全体にいえることですが、原油価格の変動の影響を受けます。

たとえば2020年の新型コロナの際は世界中の貿易や観光などがストップしたため、原油の需要が冷え込み、石油価格も下落しました。この場合、石油会社は利益が生まれにくくなるので投資家の売りが先行して株価も下落します。

またエネルギー分野はESG(環境、社会、ガバナンス)に関連する企業に資金が集まりやすくなっており、ESGの観点から大気汚染や二酸化炭素排出の要因でもある石油エネルギーは資金が集まりにくい状況です。

とはいえ石油価格はコロナ前から下落傾向にあったので、その度にコスト構造の見直しを行なっていることから石油企業の収益性は高く、ここに魅力を感じる投資家も一定数いるはずです。

特に配当目的の投資をする場合、石油銘柄は人気が高いといえるでしょう。

実は合併協議をしていたこともある

実は今から3年前の2020年ごろにエクソン・モービルとシェブロンは合併について協議をしていたことがあります。これは新型コロナによって石油やガスの需要に大きな打撃が生じていた最中のことすが、CEO同士が合併の可能性について予備的に話し合ったことが、2021年2月に報道されました。仮に合併が実現すればサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに次ぐ世界2位となる大型合併ですが、将来的には両社合併もあり得るかもしれません。

そもそも米国石油市場は冒頭で述べたジョン・D・ロックフェラーのスタンダード石油が独占していましたが、1911年に米国の規制当局によって34社に解体されます。そこから石油産業は7社で世界の石油市場を支配する「セブンシスターズの時代」を経て、中東でOPEC(石油輸出機構)が創設されたことをきっかけに石油企業同士の合併が進み、エクソン・モービルとシェブロンが生まれた背景があります。仮に合併するとなれば実に1世紀以上ぶりの合流となり、さらなる業界再編が加速することが予想されます。

新NISAも視野に入れる

2024年からNISAが大幅に拡充され「つみたてNISA」の年間利用限度額120万、成長投資枠は240万となるため、資産にゆとりのある方は新NISAの戦略をどのようにすべきか検討する時期ともいえるでしょう。

もちろん投資の方法は各々自由ですが、大切な資産をじっくりと運用したい方も多いのではないでしょうか。このような場合、ハイテク企業のような派手さはなくてもじっくりと成長を続ける企業や確実に配当を得られる企業に投資をすることで、極力売買回数を減らす投資手法が効率的だと考えられます。

こうした前提条件から銘柄を検討するならば、配当が魅力の石油銘柄であるエクソン・モービルやシェブロンも新NISA候補として選択肢のひとつといえるのではないでしょうか。

ちなみにシェブロンはバフェット銘柄としても有名です。

まとめ

最後にEVシフトと石油需要の関係についてですが、現段階での影響は限定的といえるでしょう。

なぜならEVだけでなくESGなどを含めた世界的な潮流から、油田の開発や探査が減少しており、2050年までに原油が供給不足になる恐れがあることを指摘する意見もあるからです。

仮に原油価格が高騰すれば石油銘柄の株価も上昇するはずです。

そのため少なくとも今後10年20年先の投資という意味では、まだまだ石油の魅力が続くと考えられます。

つまり石油銘柄は今後も有力な投資先として検討される対象であり、石油個別株としてはエクソン・モービルとシェブロンの米国石油メジャーが今後も支持されていくことが予想されます。

文/鈴木林太郎

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年7月16日(火) 発売

超豪華付録「3WAYハンディ扇風機」付きのDIME最新号では「ヒット商品は『推し』が9割!」を大特集!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。