2022年の忘年会シーズンは少人数の外食が増加し、総予約数はコロナ禍以前を上回る
全国の飲食店の予約数を忘年会シーズンの12月で比較すると、総予約数では2022年12月がコロナ禍以前の2019年12月に対して106.4%と上回り、飲食店の需要が回復傾向にあることがわかる。
一方で、時間帯別の内訳を見ると、ランチタイム(11時〜14時)、カフェタイム(14時〜16時)、アーリータイム(16時〜18時)の時間では2022年12月が上回っているものの、飲食店のピークタイムである18時〜21時は、2019年12月に対して91.4%と依然として下回っていた。
ディナーの時間帯が減少していることで、客単価の低下につながり、売上という点では現在もコロナ禍の影響がうかがえる。
全国の飲食店における、時間帯別の予約1組あたりの人数を忘年会シーズンの12月で比較すると、コロナ禍以前となる2019年12月に比べ、2022年12月は16時〜18時(アーリータイム)、18時〜21時(ピークタイム)、21時以降、全時間帯の全てで1組あたりの人数が平均約1人分減少しており、少人数での外食が増加していることがわかる。
コロナ禍を経て大規模宴会が消失傾向にあると言えるかもしれない。こうした背景を受け、現在、コロナ禍以前の売上を取り戻していくべく、市場全体がより多くの組数を入れるために回転重視の集客を重視する傾向にシフトしているようだ。
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構成/Ara