マスクなし生活に向けてコンパクトな空気清浄機を携帯するという選択肢はありか？

手放せない理由④「活性炭フィルター」と「光触媒フィルター」の二槽のフィルターを使用

さて、ここまで携帯性やデザイン性に感心しましたが、気になるのは「実際に空気をきれいにできるのか」という点でしょう。

「AkariAir」には「活性炭フィルター」と「光触媒フィルター」という二層のフィルターが内蔵されており、活性炭フィルターで強い臭いを除去、光触媒フィルターで微弱な臭い、そして菌やウイルスを分解・除去する仕組みを採用しています。

メーカーであるFUJICOの光触媒による除菌・消臭技術は、国際宇宙ステーションの日本実験棟で使用される、マウス飼育用のケージに採用されており、抗ウイルス試験やアレル物質除去試験、アセトアルデヒド消臭試験などで、高い効果を示しています。

もちろん、臭いや菌、ウイルスは目視できないので、効果を実感するのは難しいところです。しかし、「AkariAir」は仕事中にデスク上へ置けるので、「しっかり駆動しているな」と確認できるのがうれしいポイント。同梱されているケーブルを使用すれば、PCと接続して運用することもできます。

PCから電源を取ることも可能

手放せない理由⑤運転音が静かで仕事に集中できる

動作音が気にならないほど静かなことも大きな特徴です。運転音は弱モードで24db、強モードで29dbとなっており、強モードで運転していても、耳を近づければ動いている音が聞こえる程度なので、屋外で使用しても、周囲の人に迷惑をかける心配はほとんどありません。そして、仕事中でも集中を妨げないのはありがたかったです。

手放せない理由⑥お手入れが簡単でランニングコストも抑えやすい

空気清浄機を使う上でネックなのがフィルターの掃除……そんな人も多いはず。筆者もその一人ではありますが、「AkariAir」の場合、本体背面のカバーを外し、活性炭フィルターと光触媒フィルターを取り出して、軽く掃除機で吸うだけでOK。自宅の掃除をするついでにフィルターの手入れをするといったルーティーンができれば、面倒に感じません。

活性炭フィルターについては、汚れがひどくなってきた場合には新しく購入する必要がありますが、1つ1375円と安価なので、ランニングコストも抑えやすくなっています。（光触媒フィルターの方は、交換の必要はありません）

なお、「AkariAir」の本体価格は2万4200円。カラーはブラックとホワイトから選べます。この性能でこのデザインなら納得といったところでしょう。もちろん、安価な空気清浄機というわけではありませんが、安心の国産製品であるのに加え、追加費用がほとんどかからないので、十分お買い得だと感じています。自宅だけでなく、屋外でも空気を整えたい人や、光触媒による除菌を体感してみたい人は、ぜひご検討ください。

【参考】アカリア｜マスクフジコー

取材・文／佐藤文彦