タイの若者の間で話題になっている『Baby Mic Candy』(BMC)。
中進国として経済発展が続くタイ。物質的な安定を得て、日本の昭和40年代のように、各文化方面で才能溢れる人材が輩出しています。
小説、映画&ドラマ、演劇、絵画、ファッション、そして音楽。そんな中、タイで日本・タイ混合のヒップホップグループが人気を呼んでいます。
意外にも、タイはヒップホップが盛んな国の一つなのです。
タイのヒップホップが熱い!
まずタイの音楽業界事情についてです。世界の他の国々と同じように、ここでもK-POPが若者に支持を受けています。
しかし、タイ勢も負けてはいません。タイの歌謡曲であるT-POPやロック、そしてヒップホップなどが人気です。
日本ではヒップホップやラップというと、“不良”や“怖い”イメージが付きまといますが、タイではそういった偏見はありません。
ポップ系スターと同じように扱われ、日本の『MUSIC STATION』のような有名音楽番組のMCをヒップホップ・アーティストが務めていたりします。
そんなタイのヒップホップ界に、昨年(2022年)8月、 デビューしたのがソニーミュージック所属の『Baby Mic Candy』(BMC)です。日本人のGOLIさんとYUKIさん、タイ人のMOTOさんからなるグループです。
グループ結成の経緯は?
3人は8年も付きあいがある親友同士。日本の福岡で10人組アイドルグループのメンバーとして活動しているときに知り合いました。意気投合した彼らはヒップホップのグループを結成。
ヒップホップとの出会いについて聞いてみると、
「小学校の低学年の頃、兄を通じてヒップホップやラップを知り衝撃を受けました。こんな自由に気持ちを表現できるジャンルがあるんだって」(YUKIさん)。
「子供時代から文章を書くことが好きで、よく国語の先生に褒められていたんです。何か言葉を使って表現をしたい思っていました。そして、アイドル時代にメンバー紹介をラップでやってみたらハマってしまいました。これだ!と思いましたね」(GOLIさん)。
そして、MOTOさんは2人の影響でヒップホップを聴き、自らもその魅力に取りつかれたそうです。
MOTOさんの故郷であり、先述のようにヒップホップが“熱い”国であるタイ。先述のように日本ではネガティブなイメージが付きまといますが、タイではそれがありません。大人気のアーティストになることも可能です。
また、ここから東南アジア各国へ発信することも容易。そこで、タイに拠点を構え、活動をスタートさせようという矢先にコロナが襲います。
GOLIさんとYUKIさんは日本、MOTOさんはタイと離れながらも、リモートでの楽曲制作、タイ語の猛特訓をしながら2年半を耐えました。
3人とも「この先どうなるんだろうか」と不安を抱えながらも、未来を信じて日々できることをやって行くしかなかったと言います。
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