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日本の「寿司テロ騒動」がインドネシアのメディアを賑わせた理由

2023.02.23

スシローのインドネシア進出

スシローの持株会社FOOD&LIFE COMPANIESは、去年12月にインドネシアへの進出を果たしている。

資本金315億ルピア(約3億円)でジャカルタに子会社を設立し、全株式の99.97%をFOOD&LIFE COMPANIESが保有するというものだ。

パンデミックが過去の出来事になりつつあり、今後の回転寿司需要が見込まれることを想定した進出ではあるが、日本での「寿司テロ」はまさにその矢先の騒動。

日本国内の店舗では、イタズラ防止対策が既に実施されようとしている。客席とベルトコンベアの間にアクリル板を設置する、食器や調味料の置き場を別途設ける、イタズラを感知するAIカメラを導入する等の対策が各店舗で施されている。その流れは当然ながら、日本国外の店舗にも波及するだろう。

上述のKompasの記事「Hati-hati Makan di Restoran Sushi dengan Ban Berjalan」を見ても分かる通り、回転寿司店はその仕組み上どうしてもイタズラされやすいということが世界中に共有されてしまったのだ。

海外でも「寿司テロ」の可能性が

「寿司テロ」が海外で発生する、という可能性はあるだろう。

インドネシアでは、スマホを常時複数台持っている若者をよく見かける。SNSのアカウント毎にそれらの端末を使い分けている、ということも珍しくない。つまり裏アカウントの数だけスマホがあるというわけだ。InstagramもTikTokも、現地では人気のSNSである。

「例の彼」とまったく同じことをやろうとする者がいてもおかしくないし、そのようなことがこの記事の配信直後に発生しても何の不思議でもない。

「寿司テロ」は、日系飲食企業の海外ビジネスにも影響を与える騒動だったのだ。

【参考】
Viral Video Pengunjung Jilati Piring, Restoran Sushi di Jepang Hentikan Ban Berjalan-Liputan 6
Hati-hati Makan di Restoran Sushi dengan Ban Berjalan-Kompas
FOOD&LIFE COMPANIES(PDF資料)

取材・文/澤田真一

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