標高3,000メートル超えのヘブンリーでパノラマビューにしびれる
ヘブンリーの最大の魅力は、3,068メートルというレイクタホ一の標高の高さにあると言えるかもしれない。レイクタホのスキー・リゾートでも降雪量はダントツで、なんと平均9メートル超え。そのため、毎年4月下旬までオープンし、春スキーも存分に満喫できるのだ。
4,800エーカー(東京ドーム約400個分)もの広大なゲレンデに、97コース、リフト28基を備え、その高低差1,067メートルと西海岸では類を見ない。カリフォルニアらしく、晴天率が高いのもうれしい。
筆者も最初は「カリフォルニアでスキー?」と半信半疑だったが、空港から宿までのドライブから背後に雪山がそびえる一面の銀世界が広がり、その幻想的な美しさにまず目を見張る。圧倒的な大自然の迫力。さらに、翌朝に訪れたゲレンデで気分は最高潮に!
まず、外せないのが、レイクタホの湖面や樹氷を眺めながら空中24マイル(約38キロメートル)を駆け上がる展望ゴンドラだ。これは、スキーやスノーボードをしなくても利用でき、頂上のタマラック・ロッジに着くと、暖かいドリンクやアメリカらしいゲレンデ飯が味わえる。
もちろん、青い空と湖、真っ白なパウダースノーのコントラストが織りなす絶景が、何よりのごちそうだ。チュービングなどで雪遊びができるスペースも設けられている。
スキーヤーやスノーボーダーにとっても当然、湖を見下ろしながらゲレンドを滑走する幸せと言ったらない。スキーは学生時代以来で相当なブランクがあった筆者も、その気持ち良いほどの展望に、恐怖心を忘れて心踊る。
この景色だけで、来た甲斐があったというものだ。ヘブンリーにおいては、絶景も上級者だけのものにあらず。頂上から麓まで、初心者コースを通って滑ることができ、憧れの「ツリーラン」も可能だ。
とにかく広大なゲレンデは、とても1日や2日では制覇できない規模。子ども向けのスキー教室、スノーボード教室を含む各種レッスンも実施する。
ゴンドラはヘブンリー・ビレッジから乗り込む。夏季にはスリル満点のジップラインで下山するアクティビティーも人気だ。