狭い部屋のデスクトップPC
筆者の家は狭い。自慢ではないが、とても狭い。何しろここは、公営住宅だ。
ゲーミングデスクトップの導入も考えたことがあるが、そんなものを置いたら部屋自体が狭くなってしまう。故に、今でもゲーミングPCはノートで甘んじてしまっているのだが……。
そしてよく考えれば、「部屋が狭い」というのは人生初の独り暮らしを迎えた若者にとってもそうではないか?
アパートではなく大学の学生寮に住むというのであれば尚更だ。一部屋に2人が仲良く同居する、ということもある。そこに実家からゲーミングデスクトップを持ち込めるのか? という話になってしまう。
ここは『mouse CT6』の出番ではないか。
筆者がこの製品を実際に使ってみて感じたのは、「これは2台目のPCではないな」ということ。2台目どころか、この『mouse CT6』自体をメインPCとしてガンガン使うことができる。
グラフィック処理を必要とするゲームをプレイしているというのであれば話は別だが、仕事、勉強、論文作成、データ収集、オンライン会議、そして動画視聴くらいなら不自由することなどないはずだ。
古いテレビにつないで使う
最近では「チューナーレステレビ」というものが売れているが、そもそも「モニターはあるがテレビはない」という世帯も珍しくない。
かくいう筆者の家は、20年近く前に購入した旧シャープの液晶テレビが現役で動いている。ありがたいことに、HDMI端子があるためPCモニターにもなる。恐らく、あと10年はバリバリ働いてくれるのではないか。
モニターしかない家と、古いテレビしかない家。しかし『mouse CT6』は、そのどちらも股にかけてしまう。
デスクトップPCを家具として見た場合、「筐体サイズが小さい」というのは明確なアドバンテージである。
たとえば、昭和時代に使われていたような古いテレビ台の上に最新のモニターと『mouse CT6』を載せて使用する……というシチュエーションも考えられる。発想次第で「映える部屋」を実現させることも可能だ。
主力機として使うPCは、極力小さくあるべき……という考え方は今後広がっていくのではないか。
『mouse CT6』は、マウスコンピューターのサイトでは12万9,800円(Web販売価格)で予約を受け付けている。
上述のカスタマイズはもちろん別料金だが、そのあたりは初めてのボーナスをもらったあとでも遅くはない。
とりあえずモニターと外付けのマウスとキーボードさえあれば、『mouse CT6』は家にやって来たその日から「相棒」として大活躍するに違いない。
寒い冬から芽吹きの春を迎える季節、高性能ミニPCは新しくも寂しい部屋に華やかな彩を与えてくれるだろう。
【参考】
mouse CT6-マウスコンピューター
取材・文/澤田真一