フル装備から自分にちょうどいいカスタムへ、キャンピングカーの新時代到来を予感させる注目の5モデル
2023.02.12セルビッチデニムのシートを自分らしく育てる
レクビィ「ホビクル オーバーランダー W」
527万400円〜/展示車両793万3500円
5人乗車/3人就寝
世界の有名デニムメーカーに生地を供給しているカイハラのセルビッチデニムをシート生地として採用。旧式の織機を使ったセルビッチデニムは独自の風合いがあり、デニム好きの間で高い評価を得ている。多少の色移りはあるが、その分、自分だけの色に変わっていくのがたまらない。
後部に小さなシンクを装備。車内に引きこもるのではなく、ホビクルを中心に自然を楽しむというスタイルだ。
遊び道具をたっぷり収納できるのでアクティブな趣味を持つ人向き。
車内は明るくても、クルマの出入り口やオーニング下は暗くなりがちだ。レクビィではこれを解消するために、レインモールを利用したランタンハンガーを販売している。シンプルな構造だけどランタンポールのように足を引っかけて倒す心配がない。
アルミと無垢材のコンビネーションが美しい
アネックス「UTONE200」
515万9000円〜/展示車両678万3700円
4人定員/2人+2人就寝
昨年お披露目されたハイエースベースの「UTONE500」に続き、NV200版「UTONE200」が初登場。
軽くてリサイクル性にすぐれたアルミフレームのカウンターとノンホルマリン接着剤を使った国産合板天板、経年劣化も美しい天然ヒッコリー無垢材の床など安心して過ごせる素材を採用。甘すぎず飽きがこないインテリアなのも秀逸だ。
ところどころにYUDAI IRON WORKSによるオリジナルアイアン金具が備えられ、小物を掛けられるようにしている。
後部のラゲッジは大容量で遊び道具をちゅうちょなく積載できる。
オプションのTPボックスはスタンドや天板を使って車外でテーブルやラックとして使えるのもうれしい。
おしゃれは引き算、という。
キャンピングカーにあれもこれも詰め込むと雑多になるばかりか、使いにくくなる。とくに空間に限りがあるバンコンはキッチンを優先するとベッドが狭くなるしベッドメイクも複雑になりがちだ。また、戸棚類は小物整理に便利だけれど、手持ちの道具によっては中途半端にスカスカであまり意味をなさないことも。
今回注目した3台は、キッチン機能はお世辞にも充実しているわけではないが走破性、大容量ラゲッジなどそれぞれ際だったキャラクターを持っている。
妥協できない機能を知り、好みの質感や素材を選ぶ。これが自分にとって最高にカッコいい1台を見つけるコツと言えそうだ。
取材・文/大森弘恵