ライブ用耳栓「AZLA POM1000」の遮音性をチェックしてみました!
さあ、それでは早速ライブ会場へ行って、遮音性能をチェックしてみましょう……と思ったのですが、あいにく当面ライブに行くあても無いし、取りあえず以下の条件で検証してみることにしました。
「iPhone 12 Pro」の着信音が、音量レベルのどれくらいで聞き取れなくなったか試してみた!
まずは「クローズドモード」ですが、音量計で測定すると、小音量が約50dB、中音量が60dB、大音量が70dBくらいの測定値となりますが、どの音量でも、全く聞こえなくなる……という訳でありませんでした。
ただし、あきらかに耳栓無しの状態よりは音量が抑制されているのが実感できました。感覚的には「半減」といった所でしょうか(耳の穴の中に音量計は入れられないので、あくまでも筆者の体感です)。
安価な耳栓だと音質が非常にこもりがちになり、とてもライブを楽しむことはできないのですが、「AZLA POM1000」であれば、ある程度のクリアな音質を実感できたように思います。
「オープンモード」では、「クローズドモード」の音量が「半減」感覚だとすると、「四分の一」程度の遮音性でしょうか。「オープンモード」より、よりナチュラルな感じで聞こえたような気がしました。
テレビを一般的なボリュームにして何メートルくらい離れると聞き取れなくなるか試してみた!
まずは「クローズドモード」ですが、普段テレビを視聴している時の音量を音量計で測定すると、大体50dBくらいでした。実験の都合上、取りあえずこれを標準の音量だとします。
まずは「クローズドモード」ですが、50dBのテレビの音量は、耳の中で一気に下がりましたが、全く聞こえない訳ではなりません。聞こえはするものの、ちょっと聞き耳を立てて聴くような感じです。たぶん疲れていれば音に気づかず、そのまま寝ることができそうです。
5mほど離れると、かなり音量が下がって参りました。隣の部屋に移動してふすまを閉めると、ほぼテレビの音は聞こえなくなりました。
「オープンモード」にしたところ、iPhoneの時同様、よりナチュラルな音質で聞こえたような気がしました。コッソリと音を立てずにテレビを見るには最適……と思ったのですが、よく考えたら、あくまでも自分の耳に聞こえる音が小さくなるのであって、テレビ自体の音は、かえって大きくしないと聞こえないのです。やはり「AZLA POM1000」は、テレビを見る時よはライブに行へく時に使った方が良いようです。
音質は耳栓を使う時と使わない時と、あまり差異を感じることはありませんでした。
猫や犬の鳴き声が隣の部屋では無音になる?
「クローズドモード」と「オープンモード」とも、猫や犬の鳴き声が隣の部屋では全く無音……という訳ではありませんでしたが、ほぼ聞こえないくらいの遮音性は確認できました。
電車の走行音が聞き取れなくなる?
近くの駅に寄ってみましたが、「クローズドモード」と「オープンモード」とも、さすがに走行音が全く聞こえなくなるなんてことはありませんでしたが、まあまあ遮音効果はあることが確認できました。
本機の売りは遮音性が高いにもかかわらず、漏れ聞こえる音の音質に関しては劣化が少なく、適切な音量と、ナチュラルな音域を実感できるというのが売りですが、電車の走行音は基本、騒音ですからねぇ……。こういった雑音を消すは、ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセラー機能の方が有効かもしれません。
本機の真骨頂は、爆音の音圧を下げつつも普通の音量で音楽を楽しむか、に特化しています。また、就寝用の耳栓として使う場合、横になって寝ても、耳の穴に干渉することは少ないので、利用すること自体は可能です。就寝用のためだけに本機へウン千円も支払うのは、少々もったいないですが……。
「AZLA POM1000」は、見た目がワイヤレスイヤホンでいてその実態は超ハイテクなライブ用耳栓「AZLA POM1000」です。これまで耳栓を入手してはムダにしてきた人たちは、ここで心機一転、本機の購入を選択肢の一つとして考えてみてもよろしいのではないでしょうか。
超ハイテクなライブ用耳栓「AZLA POM1000」希望小売価格 6580円
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_4091.php
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B9S3WL8W
●サイズ
本体:W17×H10mm※イヤーピース含まず
アルミ製ケース:W60×H20mm
【FURUの本音ジャッジ】
デザイン ★★★★
操作性 ★★★★
サイズ ★★★★★
重量 ★★★★★
価格 ★★★★
取材・文/FURU